サッカーW杯:許監督、MF&FWへの「ホンネ」語る(下)

 足の甲のけがから回復した廉基勲(ヨム・ギフン)=水原=については、「最前線のFWやサイドのMFなど、複数のポジションをこなせる」と高評価。「廉基勲がいると戦術の幅が広がる。廉基勲をサイドに置けば(同じポジションの)朴智星(パク・チソン)を中央で使える」と構想を明かした。

 一時期、許監督の信頼が厚かった李根鎬(イ・グノ)=磐田=については、「コンディションは悪くないが、最近ゴールがない」と表情を曇らせた。

「守備的MFに注目してほしい」

 海外組が主軸となるMF陣は、韓国代表が最も誇れる部門だ。許監督は、代表の要である朴智星=マンチェスター・ユナイテッド=、李青竜(イ・チョンヨン)=ボルトン=、奇誠庸(キ・ソンヨン)=セルティック=に対して大きな信頼を寄せている。李青竜については、「どんな注文にも素早く応えてくれる」、朴智星に対しては「利己的なプレーを絶対にしない」とそれぞれ評価した。所属チームで出場機会の少なかった奇誠庸とは直接会い、「萎縮(いしゅく)する必要はない。この時期を耐え抜けばワンランク成長できるはずだ」と激励したという。

 金正友(キム・ジョンウ)=光州=、金南一(キム・ナミル)=トム・トムスク=、シン・ヒョンミン=浦項=がしのぎを削る守備的MFに、許監督は大きな期待を寄せていた。彼らが十分に機能すれば韓国は簡単には負けないチームになると考えているようだった。「守備的MFには、危機的状況で相手FWを封じ、流れを止める役割が要求される」と説明した。金正友については「(攻撃的MFの)奇誠庸と重なるが、チームを支える陰の大黒柱」と評価。3大会連続のW杯出場を狙う金南一については、「ほんの数分でもチームの役に立ちたいと考えてプレーする献身的な選手」と語った。

 また、キム・ボギョン=大分=、具滋哲(ク・ジャチョル)=済州=、李昇烈(イ・スンリョル)=FCソウル=ら、U20(20歳以下代表)を経験した若手選手について、許監督は「サプライズ」ではないことを強調。「年齢は全く問題にならない。十分に能力があるから抜てきした」と期待を寄せた。

陳仲彦(チン・ジュンオン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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