製薬大手GSK、東亜製薬に9.9%出資

 製薬大手のグラクソ・スミスクライン(GSK)は10日、韓国の東亜製薬に約1300億ウォン(約105億円)を投資し、同社株9.9%を取得するとともに、営業網を共有する内容の戦略的提携関係を結ぶことで合意した。GSKは東亜製薬の新株117万株を取得する。

 東亜製薬は昨年、売上高8010億ウォン(約649億円)を記録した韓国製薬業界最大手。英国系のGSKは昨年、外資系製薬会社としては韓国市場で最高の4342億ウォン(約352億円)を売り上げた。世界全体での売上高は昨年時点で284億ポンド(約3兆9350億円)で世界5位。

 業界関係者は「GSKが保有する世界的な新薬と東亜製薬の国内営業網の組み合わせは波及効果が大きい。ライバルの韓美薬品が東亜製薬の株式を8.6%保有しているため、敵対的買収の可能性もささやかれたが、提携によりそうした懸念も弱まる」と指摘した。

白承宰(ペク・スンジェ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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