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三塚に厳罰…史上最高額の罰金200万円“再教育”も

ワールドレディース・サロンパスカップ第1日に、棄権した三塚
ワールドレディース・サロンパスカップ第1日に、棄権した三塚
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 日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は11日、都内で懲罰諮問委員会を開き、6日のワールドレディース・サロンパスカップ第1日にスロープレーの裁定を不服とし、途中棄権した三塚優子(25=フリー)について審議。三塚からの謝罪と2カ月間の国内外ツアー出場自粛の申し出を受け入れた上で、史上最高額の罰金200万円と2年間の新人セミナー受講義務を科す処分を決定した。

 感情に任せた棄権の代償は大きかった。滝浪愛のスコア改ざん騒動があった06年12月以来となる懲罰諮問委員会は午前10時にスタート。樋口久子会長、小林法子副会長ら幹部に弁護士を加えた8人による2時間の審議の末に、三塚への厳しい処分が決定した。

 委員会では会員倫理規定の禁止行為(第2章第11条)に基づき、処分(第3章第13条)を下した。樋口会長は三塚の行動が「ゴルフファンを失望させ、LPGAの名誉と信頼を失墜させた」として、これまでの最高額100万円を超える200万円の罰金を発表。さらに「本人にしてみたら屈辱」という、プロテスト合格者を対象にした新人セミナーを2年続けて受講させることを決めた。

 一方で三塚の反省態度も考慮に入れた。同協会には10日、三塚本人の直筆で、謝罪と11日から7月11日まで2カ月間プロとしての活動を自粛するという内容の手紙が届いていた。国内ツアー8試合と既に出場権のある全米女子オープン、今後出場資格を得る可能性があるエビアン・マスターズと全英リコー女子オープンの海外3試合の出場辞退の申し入れ。ゴルファーにとって海外メジャーまで欠場するというのは苦しい決断で、樋口会長は「プロにとって8試合の欠場は重い。本人の反省がなければ出場停止もありえた。まだ、若年で将来があるので」と出場停止を科さずに自粛を受け入れた。

 前例のない重い処分とは言え、出場停止処分だけは避けられた三塚が復帰するのは7月16日開幕のスタンレー・レディース以降。2カ月後にはゴルフの実力だけでなく、プロゴルファーとしての姿勢までも求められる。

 ▼会員倫理規定(抜粋) 第2章(禁止行為)第11条「会員はゴルフの健全な普及と発展を阻害し、又はLPGA及び会員の名誉と信用と秩序を毀損(きそん)し、あるいは会員としての品位の失うべき非行をしてはならない」。

 第3章(懲戒)第13条「懲戒は以下の5種類(1)除名(2)会員資格の一時停止(3)出場停止(4)罰金(5)戒告」

 ≪過去には10年間の出場停止処分も≫LPGAで過去に最も重い処分を受けたのは、06年10月の予選会でスコアカードを書き直した滝浪愛。同年12月28日の懲戒諮問委員会及び臨時理事会で、2016年12月28日までの10年間の出場停止処分が下された。罰金については、ダブルエントリーで日本ツアーに出場せず海外試合に出場した申ジエ(08年)や、国際ツアー登録選手の出場義務試合数に満たなかった宮里藍(07年)らの100万円がこれまでの最高額。男子ではツアー競技ではないが、06年の予選会でスコア改ざんで出場停止5年間と罰金200万円の処分を受けた中西雅樹がいる。

 ▼棄権VTR ワールドレディース・サロンパスカップ第1日に三塚組の進行が遅かったため、競技委員が7番ホールで警告した後、8番で三塚組3選手のプレーを計測した。計測の結果、三塚は最初のパットで75秒、次のパットにも75秒と、1打への所用時間のリミットとなる60秒を2度もオーバー。競技委員は遅延プレーによる2罰打を言い渡したが、三塚は「納得できない」と裁定に対して不満をぶちまけ、9番終了時に「私的理由」で棄権した。

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