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◆大相撲夏場所2日目 ○魁皇(はたき込み)雅山●(10日・両国国技館) 史上2人目の通算1000勝を目指す大関・魁皇(37)=友綱=が西前頭筆頭の雅山(32)=武蔵川=を執念のはたき込みで倒した。連勝発進を決め千代の富士に続く大台まであと7勝とした。2場所連続14度目の優勝を狙う横綱・白鵬(25)=宮城野=と新大関の把瑠都(25)=尾上=も連勝スタートを飾った。
魁皇が舞った。雅山の突き押しをまるで闘牛士のように左へ土俵を4分の3周も回り、かいくぐった。最後は土俵際のはたき込みだ。物言いは付いたが右足が残って軍配通り白星をつかんだ。「キツかった。負けてもいいから取り直しはやめてくれと思った」。ノンストップの13秒2で決めた2連勝に胸をなで下ろした。
場所前、魁皇は言った。「師匠の教えがなければここまで来られなかった」。あれは入門3年目の90年名古屋場所。三段目優勝を決めた直後に師匠の友綱親方(元関脇・魁輝)から突きつけられた言葉が忘れられない。
「これぐらいで調子に乗るな! お前が何かしたらすぐにクビにするぞ」
初めての各段優勝だった。「何で怒られるのか」。18歳の胸に反発心が広がったという。友綱親方は言った。「初めて会ったとき、この子は絶対に三役まで行くと思った。だからこそ勝てばいいでなく、この世界でいいこと悪いことの区別を伝えなくてはいけないと思った」
番付が上がるにつれ師匠の言葉が身にしみた。「力士はスポーツ選手じゃない。勝つだけではダメだ」。けがを抱えてもひたむきに土俵に挑む姿勢は、師匠の教えのたまものだった。
「それに」と魁皇は続ける。「オレはほめられると浮かれてしまう。逆に踏まれると反骨心でやる気が出る。師匠はオレの性格も分かっていたんだと思う」。1000勝へあと7の993勝。重ねた白星は師弟のきずなが築いた結晶だった。
(2010年5月11日06時02分 スポーツ報知)
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