2010年 5月 11日
香川県営駐車場で多額の未納金判明
高松市の香川県営駐車場を管理する事務所の所長が去年4月から先月にかけて売上金2000万円余りを着服していたことが明らかになりました。売上金を着服していたのは高松市の番町地下駐車場と玉藻町駐車場の管理事務所の所長を務めていた56歳の男性です。2つの駐車場は県から委託を受けて高松市のことでんサービスなどが指定管理業者として管理しています。会社の説明によりますとこの所長は駐車場の定期券や回数券、プリペイドカードの売上げ記録を実際より少なく改ざんし、去年4月から先月19日までの間売上げから2082万円余りを着服していたということです。会社の内部調査で着服の事実が明らかになり、所長は先月21日着服したことを認めた後行方がわからなくなっています。会社側は着服された未納金を県に納付するとともに、この所長を先月30日付けで懲戒解雇し近く刑事告訴する方針です。

小学校で電気自動車試乗会
子供たちが電気自動車を体感です。総社市の小学校で児童がCO2を排出しない電気自動車に試乗する環境学習が行われました。これは総社市が総合学習の一環として行ったもので、総社小学校の5年生127人が市が去年購入した三菱自動車の電気自動車アイ・ミーブに試乗しました。また午後からは、三菱自動車の益子修社長が学校を訪れ、電気自動車を運転したりこどもたちの質問に答えたりして授業に一役買いました。総社市では今後もこうした取り組みを行い子供たちに環境に関心を持ってもらえればと話しています。

看護週間で高校生が看護体験
今週は看護週間です。看護に対する理解を深めてもらおうと岡山市内の病院で1日看護部長や高校生の看護体験などの催しが行われました。看護週間は5月12日のナイチンゲールの誕生日にちなんで設けられているものです。岡山市の岡山労災病院では県内の高校生約40人が参加してふれあい看護体験が行われました。高校生たちは看護師から直接指導を受けながら、実際に患者と話をしたり、血圧の測定などを体験しました。また、一日看護部長に天満屋女子陸上部コーチの山口衛里さんが任命され、山口さんは院内を巡回して入院患者に声をかけ、励ましていました。

サワラ漁獲回復へ採卵作業
先月、漁が解禁されたサワラですが、近年、漁獲量が大きく落ち込んでいます。香川県などはサワラの漁獲量を回復させようと小豆島沖で稚魚を放流するための採卵作業を行いました。午後7時、小豆島の南西沖の瀬戸内海で採卵作業へと向かいます。そして、サワラ漁を行っている地元の漁師からとれたばかりのサワラを受け取ります。サワラは死んでから時間が経つと卵や精子の活力が落ち、うまく受精できません。そこで、漁が行われている沖まで行きその場で採卵するのです。香川県内のサワラ漁獲量は、乱獲や稚魚のエサとなるイワシやイカナゴの減少などで、1986年の1075トンをピークに減少、1998年には18トンにまで落ち込みました。漁業者からの要望を受けた県は、漁獲量の回復に向け、1998年から採卵作業を開始し育てた稚魚を放流する事業を始めました。ピーク時にはまだ程遠い状況ですが、成果は徐々に現れています。今回の作業ではオス、メス10匹ずつから精子と卵を取り出し約12万5千個の受精卵を確保しました。受精卵は4日後にふ化し香川県は約1カ月半かけて10aほどの稚魚に育てた後、瀬戸内海に放流することにしています。