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文書共有サイト運営の Scribd、『Flash』を捨て『HTML5』へ

5月11日13時11分配信 japan.internet.com

Apple の CEO (最高経営責任者) Steve Jobs 氏は、Adobe Systems の『Flash』が時代に合わないと強く主張しているが、ほかにもこれに呼応する動きがある。今後も『iPhone』と『iPad』から Flash を排除するという Jobs 氏の判断は議論を呼んだ。同氏の見解に対し、Apple が iPhone や iPad 用のプログラム開発を不公正に制限しているという批判の声が上がったが、Adobe が示した批判に対し、Jobs 氏は理由のある行動だとして反論した。

そして今度は、有名なソーシャル パブリッシング サイト運営会社 Scribd が、Flash をやめて『HTML5』を採用すると発表した。同社はこれまで3年にわたり、Flash を使ってサイト開発を行なっていた。Jobs 氏はこれに先立ち、Google などと同様に Apple も Web コンテンツ開発において、整備段階にある HTML5 標準に期待していると公言した。ただし、Google や Microsoft などの HTML5 支持派は、Adobe と袂を分かつのではなく Flash もサポートする点が異なる。

先週サンフランシスコで開催された『Web 2.0 Expo』の席上で、Scribd の CTO (最高技術責任者) Jared Friedman 氏は次のように述べた。「当社の取り組みは、さながら Flash と HTML をめぐる議論そのものだ。Flash に3年を費やしたが、すべてやり直して HTML5 に全面移行する。これは社運をかけた転換だ」

Friedman 氏は Flash について「素晴らしい技術」としながらも、Web にコンテンツを設けるために別のアプリケーションの形にしなければならない点が、Scribd で活用する上で問題だと説明し、「ブラウザ内ブラウザ問題のようなもので、機能が重複している」と指摘した。そして同氏は、こうした追加的な階層について「必然的にユーザー体験を低下させる。Web 上の文書1つを読むのに、なぜ専用の読み取りアプリケーションが必要なのかと自問自答した。『New York Times』紙をブラウザで閲覧するのは、読む行為そのもののはずだ」と語った。

【関連キーワード】
『iPhone』と『iPad』から Flash を排除
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最終更新:5月11日13時11分

japan.internet.com

 

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