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2010-05-07 保険の原価…最終回
【保険の原価】というタイトルで15回も書いてしまいましたが…
ここらへんで最終回にしたいと思います。
私がこのテーマを掲げた動機は冒頭でも述べたように
”秋桜児”さんからのコメントに対応するには…私自身もまだまだ不明な点も
あって、ここで掘り下げる事が出来ればとの思いからです。
おかげさまで、アクチャリーの坂本さんからPDF10枚に及ぶレポートを初め
actuary_math さんからの貴重なコメントや興味深いリンクを頂き、
私の10年来の疑問だった【保険の原価】とは何であるか、
そして、それがどんな意味を持つか少しは理解する事が出来ました。
でも、それはあくまで私なりの理解であって…
立場や環境など人それぞぞれの受取型があると思います。
これ以上の専門的な話は坂本さんの掲示板【アクチュアリーの練習張】で
もっともっと幅広い論議が展開される事を望んでいます。
私は貯蓄性を備えた終身保険(私の場合は長割り終身)をお客様に充分に
なっとく頂いたうえで多くの契約を頂いています。
もちろん【掛け捨て保険】の契約も少なくはありません。
「保険料を一銭でも安くしたい」というのが時代の流れのようですが
シッカリと説明する事で貯蓄性保険の契約になる事もあるのです。
顧客ニーズはあてにならないのが生命保険と私は思っているのです。
岩瀬副社長はインフレが必ず来る事を前提に「誰も損は無い」と断定
されておられるように見受けられますが、そうならなっかたら?
定期保険は住宅ローンの【ステップ払い】のような側面もあるのです。
保険を”掛け捨て”にして、そこから捻出した資金を”投資”に回し
それで失敗したら?
生命保険は”掛け捨て保険”も”貯蓄性の保険”も…
”ネット通販”も代理店営業”も”直販社員”も…
どれも一長一短があり、大いに議論する事が望ましいと思っているのです。
そのきっかけを作ったライフネット生命に期待もかけて…
思いのままの発言をさせて頂いた次第です(^_^;)
このブログは少子高齢化・自己責任時代に向けて保険がその社会的責任を果たせるよう
そして、こらからのライフ・スタイルに適応した納得できる保険撰びが出来るよう
Dr.KENの熱い思いを込めたもので、特定の団体や商品を中傷するものではありません。
秋桜児 2010/05/09 21:47 Dr.KENさん
保険料の中に含まれる付加保険料について、私がコメントを書いたこと(http://d.hatena.ne.jp/rocohouse/20091109)をキッカケに、15回にわたる"特集"を組んでいただき、有難うございました。お疲れ様でした。
この間に、アクチュアリの坂本さんにも、専門家として保険の原価に関するレポートhttp://www.acalax.info/bbs/genka.pdf を書いていただき、勉強させていただきました。感謝しています。
・営業保険料=純保険料+付加保険料
・純保険料、付加保険料は事前に計算される。原価は事後的にしか決まらない。
・付加保険料は、純保険料への上乗せ額。予定事業費とは限らない。
坂本さんのレポートのエッセンスを書くと、上記の内容かと思います。
「純保険料」は厳密には「原価」ではないけれど、「原価のようなもの」ではありそうです。
「原価」という言葉に違和感があるようであれば、賭け事に例えて保険料の内訳をあらわしてみたら如何でしょうか。
付加保険料が「胴元(保険会社)の取り分(として見込んでいる分)」
であり、
純保険料が「賭けに参加した人(保険契約者)に分配される分(として最大限見込んでいる分)」
と言えるでしょうか。
宝くじや競馬などは、胴元の取り分がハッキリしています。生命保険でも「胴元の取り分」をハッキリさせて、賭け(保険契約)に参加してもらったほうがフェアと言えないでしょうか。
「わが社の場合、胴元の取り分はこれだけあるけど、それでよければこの賭け(保険契約)に参加してください。他社と比較してわが社の取り分が多すぎると思えば、他社へどうぞ。」と言うことができます。
この言い換えの方が、純保険料、付加保険料を開示してもらう意義がよりハッキリするでしょうか。
ライフネット生命・出口社長は、その著書「生命保険はだれものか」で、
『複数の生命保険会社を「比較して、納得して、購入する」ことが肝要です』と書いています。
60歳から10年間の定期保険・保険料についても、ライフネット生命だけではなく、SBIアクサ生命やオリックス生命の保険料との比較も有効かもしれません。(http://ucosmos.blog95.fc2.com/blog-entry-284.html)
「2010-04-28 保険の原価…11」http://d.hatena.ne.jp/rocohouse/20100428でのコメント欄で、「収入保険料の3.5倍もの事業費が係っていて代理店手数料がどうしたもないですね」という記載には、若干の悪意も感じますが、「私もライフネット生命には保険業界の閉鎖性を突き破る上でも頑張って欲しいと思っている一人でもあります。」とおっしゃっていただいていますので、今後とも応援していただけるものと思います。
ライフネット生命は、2008年の創業から5年間で15万件の保有契約件数とする目標を立てているということです。
このくらいまでの時期は赤字が続くと想定しているのではないかと思います。
「2010-04-14 保険の原価…5」で、「私が一般消費者のブログに突然乗り込んでコメントするのもオトナゲないと思ってしまいます。」
と書いておいでです。
しかし、一般消費者の一人である私のブログあてのコメントであれば、大歓迎です。
「オトナゲない」などとは決して思いませんので、是非コメントをお待ちしております。
長々と失礼致しました。
通りすがり 2010/05/09 22:18 ttp://rocohouse.jp/hp/column/dr.ken-column1/21.htm
>>”プロ”でも確実な運用が出来ない時代に素人が
>>保険料の余った分を投資しに回して上手くいくのでしょうか?
「”プロ”でも確実な運用が出来ない」というなら、
”プロ”が投資を行っている生命保険に加入しても上手くいかないのでは?
>>契約者のリスクが少なく資産性のある保険
生命保険はリスクが少ないという根拠は?
ttp://www.rocohouse.jp/hp/syuken/pic/XXX/urokov4.pdf
の27ページ
>>下記解約金は確定でプラス配当金の可能性も!
「保険の原価」の正確性にこだわるなら、
解約返戻金を「確定」と説明されるのも正確性を欠いていると思いますが。
生命保険の「貯蓄性」を売りにする方に多いですが、
生命保険会社が破綻した場合に資産価値が著しく低下することを過小評価しすぎだと思いますが。
それこそ、消費者が勘違いしてしまうのでは?
Dr.KEN 2010/05/10 00:58 秋桜児さん こんばんは!
私になにをコメントしろと言われているのでしょうか?
そもそも、
ライフネットの純保険料や付加保険料の開示が
”胴元の取り分”をハッキリさせた事にはなっていない事は
坂本さんのレポートからも判るのではないでしょうか?
あくまで予想でしかない付加保険料の比較は
消費者を混乱さすだけではないかと私は思います.
Dr.KEN 2010/05/10 01:01 通りすがりさん こんばんは!
●一般的な”生命保険”は”投資”ではありません。
(保険は投資的側面はありますが)
●生命保険は”投資”ではありませんから
”投資”に比べたらリスクは当然少なくなります。
●解約返戻金は確定されたもので
約款にも証券にも記載されます。
●たしかに保険会社が破綻した場合減額された例は
ありますが、それは予定利率が高すぎたためで
現在のような低い予定利率では破綻したとしても、
これまでのような下げ率にはならないでしょう。
通りすがり 2010/05/10 01:30 生命保険会社は一般勘定の生命保険も”プロ”が運用を行っていますよね?
>>生命保険は”投資”ではありません
では、生命保険と投資の違いを具体的に教えて下さい。
>>解約返戻金は確定されたもの
生命保険会社が破綻しない場合に限定されると思いますが?
ttp://www.jili.or.jp/knows_learns/q_a/life_insurance/life_insurance_q21.
html
>>貯蓄性が高く保険期間が長期の保険(終身保険、養老保険、個人年金保険など)
では減少幅が大きくなります。
とありますが?
Dr.KEN 2010/05/10 02:49 通りすがりさん
保険会社が運用に失敗しても
保険金額や解約返戻金が減額され契約者に損失が
被るという事はありません。
破綻を前提にお考えなら保険に限らず何もやらない事です。
それでも保険会社は共済や他業種から比べたら
ず〜と守られているのです。
破綻した場合は貯蓄性の高い長期の保険ほど
減少幅が大きいに決まっています(^_^;)
通りすがり 2010/05/10 20:55 >>保険会社が運用に失敗しても
>>保険金額や解約返戻金が減額され契約者に損失が
>>被るという事はありません。
初耳です。
では、運用損はどうやって補てんするのですか?
>>破綻を前提にお考えなら保険に限らず何もやらない事です。
前提ではなく、破綻可能性を考慮に入れておくことは悪いことではないと思います。
もしや、顧客の方にも同じように説明しておられるのですか?
>>それでも保険会社は共済や他業種から比べたら
>>ず〜と守られているのです。
これまた初耳ですね。
ではどうしてこれまで、7社も破綻してしまったのでしょうか?
具体的にどう守られているのか教えていただけませんか?
>>破綻した場合は貯蓄性の高い長期の保険ほど
>>減少幅が大きいに決まっています(^_^;)
では、やはり、破綻してしまえば、資産も何もないということですね?
秋桜児 2010/05/11 21:10 Dr.KENさん
「私が一般消費者のブログに突然乗り込んでコメントするのもオトナゲない」ということはお気になさらずに、お気に召したときに私のブログにコメントいただければ幸いです。勉強させていただきます。
私はDr.KENさんのブログ記事を楽しみにしております。
気が向いたときに、コメントさせていただきます。
"連載"にネタになれれば、望外の幸せです。
Dr.KEN 2010/05/11 23:30 通りすがりさん こんばんは!
●一般勘定での生命保険で保険会社が破綻もしないで
運用に失敗したからと、保険金額や解約返戻金を減額した
例があったら教えて下さい。
●投資なら契約者がリスクを負いますが…
保険は契約者にリスクを負わせられないため
破綻したのではないでしょうか(^_^;)
これからの時代…
貯蓄性の高い保険は”損”、定期保険が”得”…と
LN生命を始め多くのFPや専門化が消費者に薦めますが、
一番そう思っているのは保険会社じゃないでしょうか(^_^;)
●保険会社が破綻したとしても
”生命保険契約者保護機構”によって
契約者に大きな損害を被らないようになっています。。
Dr.KEN 2010/05/11 23:44 秋桜児さん こんばんは!
9日(日)に頂いたコメントへの私の返事、
後で読み返してみたら、かなりブッキラボウで
失礼な書き方をしていると反省していたところです(^_^;)
毎週日曜日深夜はブログとHPのコラムの2本を書くのと
旅行疲れと寝不足で少々イラダッテいたようです。
秋桜児さんのコメントは刺激的で
私も勉強になりますので
今後ともよろしくお願い致します。
通りすがり 2010/05/12 01:57 Dr.KENさんは議論をすり替えるのが上手いですね
>>保険は契約者にリスクを負わせられないため
>>破綻したのではないでしょうか(^_^;)
破綻した結果、
契約者は保険金を削減されてしまいますよね?
これは、契約者が運用損というリスクを負わされた
ということと同義だと思いますが?
>>保険会社が破綻したとしても
>>”生命保険契約者保護機構”によって
>>契約者に大きな損害を被らないようになっています。。
保険の専門家の感覚は一般人の感覚とはズレているようで。
払込保険料に対して+10〜20%の返戻率を
メリットと宣伝しているような保険商品で
責任準備金の10%削減(保険金にすれば10%以上の削減)は
大きな損害ですよ、一般人としては。
現在でも、元本保証のある定期預金で
実質金利1.6%(単利・10年定期)のものもありますから、
これなら+10〜20%の返戻率を越してしまうでしょうし、
わざわざ破綻すると元本割れのリスクのある保険に入る必要性もないのでは。
それこそ、ハイリスクローリターンでは?
>>貯蓄性の高い保険は”損”、定期保険が”得”
損か得か一番こだわっておられるのはDr.KENさん自身では?
保険は損か得かというより、
保険という金融商品の特性上、
必要最低限の死亡保障のみで十分でしょう。
保険の損得にこだわるのは保険の手数料でメシを食う人の論理かと。
あともう一つ。
終身保険などの解約返戻金の説明では
「年利」ではなく、わざわざ「戻り率(返戻率)」を使う理由は何ですか?
ttp://rocohouse.jp/hp/nennkinikouhyou/60M1000.htm
「年利」を使った方が銀行預金と比較しやすいし、
Dr.KENさんが常日頃重視しておられる、”分かりやすさ”にも合致すると思いますが?
現に「年利」と「戻り率」の違いを理解していない保険の素人さんは
以下のURLを見ても分かるように多いと思いますよ。
ttp://oshiete.goo.ne.jp/qa/1297571.html
むしろ銀行預金の金利と比較しにくい「戻り率」をわざわざ使用することで、
保険が銀行預金よりも有利だと錯覚させて保険を売り込みたいのでは?
と勘ぐりたくなりますね