NHK福井県のニュース　福井放送局

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もんじゅトラブル 操作知らず

運転を再開した高速増殖炉「もんじゅ」で、１０日夜、制御棒を挿入する作業が操作ミスから中断したトラブルで日本原子力研究開発機構は、運転員が操作手順を把握していなかったことを明らかにしました。トラブルは、１０日午後８時半すぎ、この日の試験を終えたもんじゅで、核分裂の連鎖反応を止めるため、原子炉に制御棒の挿入作業中、１本の制御棒が残り３ミリの位置で動かなくなったものです。制御棒挿入の最終段階では、操作ボタンを長押しする必要があり、原子力機構は運転員がボタンを十分に押していなかったことが原因だったとしています。
原子力機構は１１日の記者会見で、ボタンの長押しが必要なことは、試験運転の操作手順をまとめた、マニュアルに記載しておらず、運転員も手順を把握していなかったと話していることを明らかにしました。この運転員が、同型の制御棒の操作にあたるのは初めてだったということです。国の原子力安全・保安院は「操作は基本的なものであり、対策が必要だ」として、操作手順の周知を徹底するよう原子力機構に求めました。

05月11日　19時46分

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