沖縄のアメリカ軍普天間基地を住民らが手をつないで包囲し、基地の撤去を訴える運動が、今月16日に行われることになりました。
普天間基地の移設問題で、政府は、鹿児島県徳之島にヘリコプター部隊の訓練などを移すとともに、現行案を修正し、沖縄県名護市のキャンプシュワブ沿岸部にくいを打ち込むなどして滑走路を建設するとした政府案の骨格を確認しています。こうしたなか、沖縄県の平和を訴える団体や基地の地元の市町村などは、県内への移設に反対し基地の撤去を訴えるため、今月16日に住民らが手をつないで普天間基地を包囲する運動を行うことになりました。この取り組みの共同代表を務める沖縄県宜野湾市の伊波市長らは、間近に普天間基地がある宜野湾市役所の屋上で会見し、伊波市長は「現行案の修正や訓練移転が検討されているが、それでは沖縄県民の理解は得られないということを示し、県内移設反対の意思表示をしたい」と述べました。普天間基地は周囲が11.5キロあり、主催者側は3万人以上の参加を呼びかけることにしています。住民などが沖縄のアメリカ軍基地を手をつないで包囲し、基地の撤去を訴える運動は、平成19年に嘉手納基地で行われて以来3年ぶりで、普天間基地を取り囲むのは、平成17年以来5年ぶりとなります。