マナー守って！！築地マグロ競り見学再開

見学者エリア外の台に乗り、職員に注意されて下ろされる外国人 Photo By スポニチ

　外国人観光客が増えすぎて一時中止していた東京・築地市場のマグロ卸売り場の見学が１０日、約１カ月ぶりに再開した。

　見学者は先着で１４０人に制限され、全員がゼッケンを着用。午前５時から４５分ずつ、２組に分かれて見学した。これまで外国人のマナーの悪さが指摘されてきたが、対策として、英語や中国語など５カ国語で書かれた注意事項を事前に配布。築地市場の高木良明副場長は「混乱もなく業務に支障も出なかった。当面はこれで継続していく」と手応え。

　見学した米国人男性（４５）は「規制は仕方がない。ツナ・オークションは観光のためではなく取引だからね」と話した。中には、見学エリア外の荷台の上に立ち、職員に注意された外国人も。

　東京築地魚市場大物業会の小川文博副会長は「都民の台所の安全を考えると、不特定多数の人に入ってもらいたくないのが本音」と複雑そうだった。

[ 2010年05月11日 ]