新幹線トンネル工事4億超水増し JR西関連会社、9年間でJR西日本の関連会社が2001~09年度に、岡山、広島、山口各県内の山陽新幹線のトンネル43カ所で実施した線路の補修工事で、JR西に約4億7千万円を水増し請求していたことが11日、関連会社などへの取材で分かった。 JR西は同額を返還させた上で違約金約5千万円を徴収。「内部通報を受け、手抜き工事がなかったかチェックしたが、安全性に問題はなかった」としている。 関連会社は広成建設(広島市東区)。株の一部をJR西が保有し、同社OBが社長を務めている。 広成建設によると、水増し請求があったのは、トンネル内で線路が敷かれているコンクリートと地面との間にできるすき間にモルタルを注入する工事。同社や、孫請けの土木工事会社6社の担当者らが書類を改ざん、注入量を実際より多く請求していた。 広成建設は「孫請け会社から当社への出向組が中心となり不正を働いていた。出向契約を解除するなどし、当社役員も報酬カットの処分を行った。再発防止に努めたい」としている。 【共同通信】
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