不審死事件 捜査本部を解散
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不審死事件 捜査本部を解散

5月11日 5時20分

鳥取県内で去年、男性が不審な状態で相次いで死亡した事件は、スナックの元従業員の女が男性2人に睡眠導入剤を飲ませて殺害した強盗殺人の罪で起訴されています。一連の捜査に当たっていた鳥取県警察本部は、遺体から同じく睡眠導入剤が検出された3人目の男性について、「死因は病死だった」と最終的に判断し、捜査本部を解散しました。

鳥取市のスナックの元従業員、上田美由紀被告(36)は、自営業の圓山秀樹さんと(当時57歳)運送会社社員の矢部和実さん(当時47歳)に睡眠導入剤を飲ませ、川や海で溺死(できし)させたとして強盗殺人の罪で起訴されています。さらに警察は、去年10月、鳥取市のアパートで死亡した上田被告の知り合いの無職の男性についても、遺体から睡眠導入剤が検出されたことから不審な点がないか死因を詳しく調べていました。その結果、「この男性の死亡は持病だった心臓の病気によるもので、睡眠導入剤による影響はない」と最終的に判断し、事件性はないと結論づけたということです。そのうえで、「一連の捜査をすべて終えた」として鳥取警察署に設けていた捜査本部を解散しました。警察によりますと、上田被告は、起訴された2つの事件について黙秘を続けているということです。