拉致家族 よど号犯人らに訴え
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拉致家族 よど号犯人らに訴え

5月8日 20時50分

北朝鮮に渡ったよど号ハイジャック事件のメンバーらに拉致されたとされる被害者の家族が8日福岡市で開かれた集会に参加し、「北朝鮮にいるメンバーらは拉致問題について知っていることを洗いざらい話してほしい」と訴えました。

よど号ハイジャック事件は、昭和45年3月、日航機「よど号」が当時の過激派、赤軍派のメンバーに乗っ取られたもので、今も北朝鮮にとどまっているメンバーら3人に対し、昭和50年代にヨーロッパで日本人を拉致した疑いでそれぞれ逮捕状が出されています。8日福岡市で開かれた集会には、よど号事件のメンバーらに拉致されたとされる被害者の家族と、その支援者たちが参加しました。この中で、松木薫さんの姉の斉藤文代さんは、逮捕状が出されている3人について、「もし日本に帰ってくるのであれば、私の家族のことだけでなく、拉致問題について知っていることを洗いざらい話してほしい。『そうしなければあなたたちの罪は消えません』と言いたい」と話しました。また、有本恵子さんの両親も発言し、いまだに拉致問題解決の道筋が見えないことへ不安を訴えました。よど号事件のメンバーは事件からちょうど40年になることし、支援者を通じて日本政府に話し合いを求めようとするなど、帰国に向けた動きをみせています。