「30年前からモデルガン収集」
「30年前からモデルガン収集」 04/22 19:32

暴力団や発砲事件に、官民一体となって立ち向かおうという機運が高まるなかで、水を差す事件が起きました。

殺傷能力のある改造モデルガンを隠し持っていたとしてきのう、逮捕された福岡県警の警部補が、「30年前からモデルガンを集めていた」と供述していることが分かりました。

きのう、警視庁に逮捕された、福岡県警捜査一課の警部補・岡田好典容疑者。

宗像市の自宅で、殺傷能力のある改造モデルガン1丁を、隠し持っていた疑いが持たれています。

逮捕後、「違法であるとわかっていた。警察官という立場からも、逮捕されるのは仕方ないと思います」と述べた岡田容疑者は、自分のブログに改造モデルガンの写真を載せるなど、いわゆるガンマニアだったと見られていて、警視庁の捜査員が、そのブログを発見したのが事件の端緒でした。

自宅の捜索では、実弾はなかったものの、20丁以上のモデルガンが見つかっています。

岡田容疑者は、取り調べに対し、「中学生だったおよそ30年前から、色々な種類のモデルガンを収集していた」と供述していることが、捜査関係者への取材でわかりました。

警察官による違法な銃の所持。

県内で相次ぐ発砲事件を受けて、暴力団や銃器犯罪に厳しい視線が注がれるなかでの背信行為といえます。

福岡県内では今年に入り、全国で最も多い8件の発砲事件が発生し、警察機関のトップが訪れ、銃器犯罪の徹底捜査を指示したばかりの出来事です。

警視庁の鑑定の結果、岡田容疑者が所持していた改造モデルガンは、厚さ4ミリのベニア板6枚を貫通する威力があったということです。

福岡県警は昨夜の会見で、「信頼回復に努める」と繰り返し強調しました。

今年に入って、福岡県警の警察官が逮捕されたのは、強制わいせつや児童買春容疑に続いて4人目となります。