し尿運搬業者の持ち込み回数を水増ししたとして、杉並区は28日、杉並清掃事務所方南支所の宮崎正主事(39)を同日付で懲戒免職処分にしたと発表した。宮崎主事は見返りに業者の運転手から缶コーヒーを6回、現金500円を6回受け取っていたという。
同支所によると、宮崎主事は板橋区のし尿収集運搬を受託している葛飾区の「東清掃」の運転手から依頼され、杉並区内にあるし尿を一時保管する中継所で架空の搬入伝票を作成した。宮崎主事は「昨年8月からやった」と話しているという。板橋区は同社に不正に請求され、すでに支払った約20万円の返還を請求する。
山田宏区長と松沼信夫副区長も減給1月(100分の5)の懲戒処分とした。山田区長は「心より深くおわび申し上げます」とコメントを出した。【神足俊輔】
〔都内版〕
毎日新聞 2010年4月29日 地方版