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“拉致監禁”の連鎖

 「拉致監禁事件」――。成人した大学生あるいは社会人たちが、ある日、友人たちの前から忽然と姿を消す。それが拉致だと分からないケースや、拉致によることが分かっても、その経路や監禁された場所が判明しないまま、数カ月、あるいは数年間にわたって行方不明となる場合がある。そんな被害者の一人、後藤徹さん(46)=東京・北区=は、親兄妹やプロの強制改宗屋と呼ばれる人たちに、彼らが「保護」と言い募る拉致監禁下で強制的に改宗を迫られた体験を持つ。それも12年5カ月もの想像を絶する長い期間にわたり新潟や東京区内に監禁され、日常のあらゆる自由を奪われた生活を余儀なくされていたのだ。
(「宗教の自由」取材班)
(51〜)⇒
  1. プロローグ(1) 日本人拉致と12年5ヵ月の空白 法治国家を揺るがす重大犯罪 10.2.4
  2. プロローグ(2) 産経スクープを他紙は黙殺 捜査に「不作為」も 10.2.5
  3. プロローグ(3) 自壊する拉致事件の壁 大韓航空機爆破事件が契機 10.2.6
  4. プロローグ(4) 政府が「7件10人」と認定 一貫して消極的な社民党 10.2.7
  5. プロローグ(5) 「あのとき深く取材を…」 積年の思い募るジャーナリスト 世論の一層の高まりを 10.2.9
  6. 後藤徹さんの証言・新潟で(1) 甘かった実家帰り 無理やりワゴン車に 10.2.10
  7. 後藤徹さんの証言・新潟で(2) 奪われた12年余 改造されていた部屋 10.2.11
  8. 後藤徹さんの証言・新潟で(3) 現場に基督教牧師 ノックの音に今も緊張 10.2.12
  9. 後藤徹さんの証言・新潟で(4) 脱会装うも解放されず 逃げられぬ心理状態 10.2.13
  10. 後藤徹さんの証言・新潟で(5) 父親の死で突然に転機が 現場を確かめに再び新潟へ 10.2.14
  11. 後藤徹さんの証言・新潟で(6) 繁華街近くでもひっそり 人知れず運び込めるマンション 10.2.15
  12. 後藤徹さんの証言・新潟で(7) 「607号室」が記憶と一致 「いやな感じ」呟く後藤さん 10.2.16
  13. 後藤徹さんの証言・新潟で(8) 生死握る牧師の判定 人権侵害は明らか 10.2.17
  14. 後藤徹さんの証言・新潟で(9) 監禁場所が都内に 牧師にひれ伏す家族 10.2.18
  15. 後藤徹さんの証言−東京・荻窪(1) 第2の監禁場所へ 玄関には特殊な鍵が 10.2.19
  16. 後藤徹さんの証言−東京・荻窪(2) 脱会の偽装は限界か 物品搬入や工事の音が慰めに 10.2.20
  17. 後藤徹さんの証言−東京・荻窪(3) 「まるで犬扱いだ!」 脱出不可の804号室 10.2.21
  18. 後藤徹さんの証言−東京・荻窪(4) 偽装脱会を告白 監視の厳しさが増す 10.2.22
  19. 後藤徹さんの証言−東京・荻窪(5) 家族との食事でも無言 二度と偽装はないと決心 10.2.23
  20. 後藤徹さんの証言−東京・荻窪(6) なす術を失う家族 脱会屋の来訪へ 10.2.24
  21. 後藤徹さんの証言−東京・荻窪(7) 延々と中傷、罵倒を浴びせる 責めたてる脱会屋ら 10.2.26
  22. 後藤徹さんの証言−東京・荻窪(8) 宮村氏の甘いセールストーク 「必ず落としてみせる」 10.2.27
  23. 後藤徹さんの証言−東京・荻窪(9) 棄教強要の場に家族も 夜6〜9時まで連日 10.2.28
  24. 後藤徹さんの証言−東京・荻窪(10) 脱会説得者の足音に拒否反応 「監禁自体が犯罪だ」 10.3.2
  25. 後藤徹さんの証言−東京・荻窪(11) 40度の高熱でも医者なし 一度だけ夕刊を見た 10.3.3
  26. 後藤徹さんの証言−東京・荻窪(12) 99年末まで“膠着状態”続く 脱会屋が来たのは計73回 10.3.4
  27. 後藤徹さんの証言−東京・荻窪(13) 血だらけの大立ち回り 兄は欠勤して張り付きに 10.3.5
  28. 後藤徹さんの証言−東京・荻窪(14) 脱会説得はなくなる 「訴えられるのを恐れた?」 10.3.6
  29. 後藤徹さんの証言−東京・荻窪(15) 同じ所で監禁事件が 人身保護請求書を準備も 10.3.7
  30. 後藤徹さんの証言−東京・荻窪(16) ついに抗議のハンスト 兄嫁に平手打ちされる 10.3.8
  31. 後藤徹さんの証言−東京・荻窪(17) 2回目は普通食まで7ヵ月 ハンスト後に食事制裁 10.3.9
  32. 後藤徹さんの証言−東京・荻窪(18) ついに無期限ハンストに 家族は「死ぬまでヤレ!」 10.3.10
  33. 後藤徹さんの証言−東京・荻窪(19) 少量の生米で生き抜く 生ゴミの人参の皮もかじった 10.3.11
  34. 後藤徹さんの証言−東京・荻窪(20) 衰弱は解放まで続く 聞こえ始めた幻聴 10.3.12
  35. 後藤徹さんの証言−東京・荻窪(21) 建物は宮村氏名義、土地は夫人ら 取引メーカーは取材拒否 10.3.13
  36. 後藤徹さんの証言−解放と入院(1) 無一文で放り出される 生活苦で追い出しか 10.3.14
  37. 後藤徹さんの証言−解放と入院(2) 12年ぶりに道を歩く マンション名をメモに残す 10.3.15
  38. 後藤徹さんの証言−解放と入院(3) 交番に駆け込んだが 不審者にしか見られず 10.3.16
  39. 後藤徹さんの証言−解放と入院(4) 新鮮に映った通行人 解放感かみしめ進む 10.3.17
  40. 後藤徹さんの証言−解放と入院(5) 激痛でまともに歩けず 「何としても本部へ…」 10.3.18
  41. 後藤徹さんの証言−解放と入院(6) 女性信者に出会う“奇蹟” 行き倒れ覚悟のあと 10.3.19
  42. 後藤徹さんの証言−解放と入院(7) 聖歌を目にし顔緩む 道聞いた信者近くにも被害 10.3.20
  43. 後藤徹さんの証言−解放と入院(8) 義足に見えた細い足 タクシーで本部に向かう 10.3.21
  44. 後藤徹さんの証言−解放と入院(9) 不審者に間違われる やっとたどり着いた教会 10.3.22
  45. 後藤徹さんの証言−解放と入院(10) 98年に「後藤」の名が 宮村氏、別の監禁女性に漏らす 10.3.24
  46. 後藤徹さんの証言−解放と入院(11) 2年ぶりのカレーに涙 ようやく教会に保護される 10.3.25
  47. 後藤徹さんの証言−解放と入院(12) 背負われて緊急入院 栄養失調で体重39・2キロに 10.3.26
  48. 後藤徹さんの証言−解放と入院(13) 20年ぶりの解放感 病院ベッドの上で味わう 10.3.27
  49. 後藤徹さんの証言−解放と入院(14) 宮村氏らの告訴決意 “親指族”に驚く「浦島太郎」 10.3.28
  50. 後藤徹さんの証言−解放と入院(15) 不起訴に新たな決意 「二度と犠牲者出したくない」 10.3.30
番外編 強制的棄教活動は許せない 宗教ジャーナリスト 室生 忠さんに聞く 10.4.26
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