厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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<<   作成日時 : 2010/02/21 09:21   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 23 / トラックバック 1 / コメント 6

仕事が終わってから、とある勉強会に招かれて大学の先生のお話を聞かせてもらいました。テーマが医療の問題でして、仕事と全く関係がないわけではないのですが、普段使っていない方向の頭の部分を使って事前に必死に本を読む(期限を切って宿題をする)感覚が久しぶりで、それはそれで新鮮でした。さすがは大学の先生ですね。ともかくまじめ。1回限りのレクチャーなのでだいたい質疑応答いれて2時間ぐらいかな、と高をくくっていましたが、課題図書の中身の濃さからみてどうかなと思ったりしていたら、ばばばーんと80ページ以上のレジメを用意され、それをきちんと最後まで語られまして・・・結局3時間を超える講義になりました。

大学では同じテキストで授業をやっておられるようで、これは2単位(1500分)に相当する内容ですとおっしゃってまして、それを3時間でまとめてくださった先生の力量にちょっと感動。内容も刺激的でわかりやすく、なんだか勉強した気分にさせられました。

興味を引いたのが「医師という職業の内部収益率」つまり医者になることが儲かるのかどうか?ということです。先生は私大医学部を出て医者になることと某最大手都市銀行に就職されることとを比較されておられたけれど、それはちょっと極端で、某最大手は一般の平均ではないし、医師には定年もないから、やや比較に無理はあるなぁと。あと、誤解を恐れずに言うと一部の人々を除けば私大医学部に行けるからといって某最大手都市銀行に就職できるとは限らない、というかそういう所へ行けないレベルの人がいる。申し訳ないけれどワタクシを含めほかのチンケな中小金融機関の生涯賃金ははるかに低く、金融機関としての平均は相当違った数字になるだろうとおもいますよ。いずれにしても年収平均をみる限り2006年では1190万円程度で大学の先生の1150万円程度とそう変わらないし、絶対値としても意外に低いという印象でした。
あと、これも誤解を恐れずに言うと、女性の医師合格者の比率がどんどん増えていくことの社会的コストって大きいなぁと。先生によれば、女性が選ぶ診療科目にやや偏りがあり、重要な部分である外科とかが少なくなる傾向があるとのこと。

モラルハザードの問題とか健康保険料や国民皆保険制度にかかわる問題とか、本筋でもいろいろと刺激になることが多かったのですが、同じように書いていたらやはり3時間以上かかるので、とりあえずメモ。

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「とある勉強会に参加して」について &gt;先生によれば、女性が選ぶ診療科目にやや偏りがあり、重要な部分である外科とかが少なくなる傾向があるとのこと。  最近、歳のせいか、患者として、あるいは付添いとして多々医師と接する機会があるのですが……。個人病院でわりと大きな医療法人でも、科にもよるんでしょうけど外科の手術を受けようものなら、インフォームドコンセントが徹底しているというかなんというか、術後のフォローを顧客満足度なんていう言葉まで使用したりして、老練されたコトバで技術的な安心感を伝... ...続きを見る
舞子(ん)?
2010/02/28 18:01

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
医師の平均年収、1,190万円というのは、開業医の医師でなければ他の病院のヘルプなども含んでいるでしょうから、時間給に直すと更に割安感が出てくるでしょうね。身近に医師が多いもので、彼らの厳しい現状、このまま放置しておくと、将来に禍根が出ると思います。今既に、外科医は3K職業として見なされ、学生も敬遠しているとか・・・。楽な皮膚科・眼科が人気らしいですね。
NJ Resident
2010/02/22 23:31
NJ Residentさん、どうもです。勉強会でもまさにそのことが取り上げられており、資料でも(とくに女性が)体力的にきつい外科を敬遠し皮膚科や眼科などに集中する傾向が示されていました。
厭債害債
2010/02/23 05:56
>先生によれば、女性が選ぶ診療科目にやや偏りがあり、重要な部分である外科とかが少なくなる傾向があるとのこと。
 最近、歳のせいか、患者として、あるいは付添いとして多々医師と接する機会があるのですが……。個人病院でわりと大きな医療法人でも、科にもよるんでしょうけど外科の手術を受けようものなら、インフォームドコンセントが徹底しているというかなんというか、術後のフォローを顧客満足度なんていう言葉まで使用したりして、老練されたコトバで技術的な安心感を伝える努力をしてたりしますね。
 この十年ぐらいの間に医師の国家資格をとった人達の待遇面は、昔のインターンという言葉が使われていた頃とは違う反面、その待遇?が数年(卒業した年度)でころころと変わるような状況があるようです。
 そういう状況に敏感な女性があたりさわりのない科を選ぶのは当然なのでしょう。けど、せっかく外科の手術とかをいわゆるインターンのとき(国家資格取得後、入局後、あるいはその前にいろいろな科に行って一通りその科の経験を積む時期があるんだそうな)に学んでも、それを活かせないのはもったいないなぁとか思ってしまうのでした。

 
舞子(ん)?
2010/02/28 18:15
ごめんなさい。トラックバックという仕組みがよくわからず、ゴミを作ってしまったようです。消せるようでしたら……。お手数をおかけしま。
舞子(ん)?
2010/02/28 18:19
このまえ読んだ日経新聞によれば、日本の医療機器(高額な?高性能の?)の保有率は他国にくらべても高いそうで、保有しているということは維持しなければいけないわけで……。うーん、でも地域格差はあるんだろうなとか、他国(特にアメリカとか)と比較できるんだろうか?とか記事を読みながら、漠然と思ってしまったりもして。
日本の医療制度についてはあまり質のよくないレクチャーを受けたことがあったもんで……。都会に居ると恵まれているのかなぁ。
舞子(ん)?
2010/02/28 22:04
舞子(ん)?さんコメントありがとうございます。地域によって診療報酬格差をつけて偏在を是正するという方法論もありそうですね。
厭債害債
2010/03/01 06:06

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