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主流は絞首刑、イランでは「石打ち」も 各国の死刑執行方法
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルによると、死刑執行の方法で世界的に主流となっているのは絞首刑だ。日本は執行方法を絞首刑に限定している。絞首刑は死刑囚の首に縄がかけられた後に床板がはずれ、体が落下して首が絞まるという仕組みだ。日本を含め、昨年、絞首刑の執行が確認されたのはイラン、イラクなど11カ国。銃殺刑は中国、ベトナムなど5カ国で、薬物注射は中国、米国、タイで採用された。また、サウジアラビアでは刀で首を切り落とす斬首刑、イランでは死刑囚が死ぬまで石を投げつける石打ち刑が現在も行われている。
中国の執行方法には薬物注射と銃殺刑の2種類があるが「死刑囚が苦しまないといった理由から、近年は薬物注射が増えつつある」(アムネスティ)という。
薬物注射では、呼吸を止める作用のある筋弛(し)緩(かん)剤や心停止を引き起こす塩化カリウムなどを投与しているとされるが、昨年9月には、米国の男性死刑囚が2時間にわたって計18回も注射針を刺されたが静脈に薬物が入らず、執行が停止したケースもあった。