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2010年5月10日 (月)

就職安定資金を詐欺

 「就職安定資金融資制度」を悪用し6人が逮捕された。
 県警捜査第2課、組織犯罪対策課、大分中央署は詐欺の疑いで8日、別府市鶴見、不動産業軸丸勝國容疑者(67)、大分市永興(りょうご)、会社役員梅田信行容疑者(62)、同市日吉町、清掃業永野久士容疑者(75)、同市高城新町、会社役員古河孝雄容疑者(69)、住所不定、家屋解体業合谷道男容疑者(53)、別府市朝見1丁目、とび職佐藤孝容疑者(49)を逮捕した。
 調べによると、6人は昨年4月から11月までの間、厚生労働省が失業して住む場所を失った人を対象に、住宅と就労を支援する「就職安定資金融資制度」を悪用し、285万円を騙し取った疑い。
 昨年4月に梅田容疑者は、合谷、佐藤容疑者が千成興業(別府市)を解雇されたように見せかけて離職証明を発行した。永野容疑者は自分が所有する大分市内のアパートに合谷、佐藤容疑者が入居予定である、と虚偽の書類を大分公共職業安定所に提出した。
 合谷、佐藤容疑者は就職安定資金融資を受けるための書類を大分市内の九州労働金庫に提出。昨年5月から11月までの間に6回にわたり、融資金計285万円を騙し取った。軸丸、古河両容疑者はほかの4人の仲介役だったとみられる。
 捜査本部は騙し取った金の行方を調べている。
 永野、合谷、古河の3容疑者は犯行を認め、軸丸、梅田、佐藤の3容疑者は否認している。

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