2010年5月10日
一般社団法人日本音楽著作権協会
(JASRAC)
海外のストレージサイトにアップロードした音楽ファイルへの
リンク設定により違法な音楽配信を行っていた男性に有罪判決
札幌地方裁判所は、本日(5月10日)、JASRAC管理楽曲の音楽ファイル(MP3)を海外のストレージサイトにアップロードし、自動リンク集サイトに音楽ファイルへのリンクを設定することで不特定多数の者にダウンロードさせていた男性(46歳)に対して、懲役1年(執行猶予2年)の有罪判決を言い渡しました。
今回の事件は、自動リンク集の無料レンタルサービス「ALINK」を利用して開設された「曲貼り精鋭達のたまり場」という名称のサイトにおいて、海外のストレージサイト「MediaFire」にアップロードした多数の音楽ファイルへのリンクを自ら設定し違法配信を行っていたもので、JASRACの告訴により北海道警察本部生活安全部生活経済課および北海道札幌方面中央警察署に3月1日に著作権法違反の疑いで逮捕されていたものです。
本件は海外のストレージサイトに音楽ファイルをアップロードすることで、違法行為を免れようとするなど、著作権侵害の確信犯であり極めて悪質な行為であると言えます。
なお、海外ストレージサイトにアップロードされたファイルへのリンク設定による違法音楽配信に関して、著作権法違反の有罪判決が出されたのは今回が初めてのことです。
本件のような違法音楽配信は、音楽文化の発展の妨げになることから、JASRACとしては、今後も引き続き警察と連携し、ネットワーク上での違法配信の撲滅に積極的に取り組んで参ります。