沈没艦検出火薬は魚雷用 製造国特定は困難【ソウル共同】韓国の金泰栄国防相は10日、北朝鮮による攻撃説が強まっている韓国海軍哨戒艦沈没について、船体の切断部周辺などから検出された火薬成分が、魚雷の弾頭に使用される高性能爆薬RDX(ヘキソーゲン)と判明したことを明らかにした。韓国記者団に語った。 魚雷用の火薬成分が見つかったことを韓国政府高官が公式に確認したのは初めて。哨戒艦は魚雷攻撃によって船体が二つに切断、沈没したことがほぼ確実になった。 金国防相は、RDXが各国で広く使用されていることを強調し、成分分析のみからは製造国の特定が難しいことを示唆した。韓国政府筋によると、火薬成分は微量で、哨戒艦の煙突などから検出されていた。 また金国防相は「船体の切断部からアルミニウムの破片数個を採取し、船体の一部なのか、魚雷の一部なのかを詳細に分析中だ」と説明。 韓国軍と民間専門家による合同調査団は、20日をめどにこれまでの調査結果を発表する予定。 【共同通信】
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