古い話題で恐縮だけど。
給料に不満を感じる理由――日本に根付く“陰気な成果主義”とは?(誠)

成果主義の弱点は3つ
 経営者に近い社内エリートのことを筆者は「経営茶坊主」と呼んでいるが、「陰気な成果主義」は、現場と経営者の間で経営茶坊主たちが活躍する場を確保するとともに、現場に対して茶坊主が経営者の権威を借りて接する際のツールともなる。
(中略)
「陰気な成果主義」は、外資系のある人事コンサルティング会社が日本企業に売り込んだものだが、購買の決定力を持つ実質的顧客を「経営茶坊主」たちだと見定めて、彼らに適合したプロダクトを作って売り込んだ
 ちなみに、自分も成果主義には全く与しない。

 問題点として複数挙げられているけど、そもそも大きな成果を上げても上限はたいしたことなかったり、上層部に成果を評価できる能力が無いので、要は、コストカットの言い訳として成果主義を使ってる。そりゃ陰気だ。

 成果主義なんて絵に描いたモチだと思うわー

 まず、成果主義って解りやすい成果挙げないとダメだから、くだらない競争になる。

 数字的な成果は出ないが重要な仕事ってのはいくらでもあって、それが評価されないと組織自体が自分で回転出来なくなる。なんだって外注ってことにすれば良いてわけでもない。

 売り上げ重視だと、営業社員が売り上げの数字に関わらないところは手を抜いたりする。
 そういうのは回りまわって、組織を弱体化させるし健全では無くす。

 無駄な競争の結果何かが削げ落ちるというのはありえる話。

 成果よりも個人の価値、資質だと思う。
 この仕事をやるには、彼の力を借りたい。
 この仕事には、彼女の力が必要。

 そういうところで評価が決まるのが理想だと思う。

 だが実際はそうは行かない。


 仕事って、細分化すると、それ自体は楽しいしエキスパート化するけど、それ以外の事をないがしろにしがち。
 経理は現場を見ないし、現場は金計算できないし、絵描きは自分の絵にしか興味がない、デバッグチームはバグが無い事が最重要でゲームの面白さは2の次以下になる。開発は面白いゲームを作りたいだけで、スケジュール意識が足りない。

 某会社とかも、プロジェクト毎に人を流動させてて一見理想的なんだけど、トップの人が流動しないので、結局上層部にコビを売る必要があるとか、上層部同士が結託してて、上層部クラブへ踏み込む手段がまるでないとか、長く生きてると、それはもう色々なグチを聞く。
 価値観を決めるのは上層部なので、そこが間違った価値観を持ったまま固定化するとロクなもんじゃなくなってしまう。


 結局のところ。
 成果主義だろうが、年功序列だろうが、人が人を評価する以上どうしようもない部分はある。
 だからせめて、若い子に対して自分が老害にならないようにしなければと感じている。

 流動性が無いと組織は腐る。

 あと、「俺以外の誰かが頑張れば良いのに」と思ってる人は、自分が頑張る事でしか、周りは変わらないというのも意識した方がいいと思う。
 「頑張ったら損だ」と自分が頑張らなかったら、それを見た周りの人も「頑張ったら損だ」と思うだろう。

 働きにくい世の中だなと思う。


マネジメント - 基本と原則

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