2010年5月9日(日)

銀行マンからお笑いへ 個性生かし異色の転身

 
「レールに乗って要領良く生きてきてしまったので、チャレンジしてみたかった。支えてくれた皆さんに恩返しできるよう頑張りたい」と語るちゃごさん

 県立浦和高校出身で元銀行マンという、お笑い界では異色の経歴を持つ芸人をご存じだろうか。その名は、お笑いコンビ“モンキーチャック”のツッコミ担当、「ちゃご」(本名・真砂武史)さん(35)。「人を笑わせるのが好きで、自分の個性を生かしたかった」と、一転、芸能界に飛び込んだ。今では相方の星飛雄馬(ほし・ひゅうま=本名)さん(32)とテレビやライブで活躍の場を広げている。

■お笑いメーカー

 浦高時代は野球部に入り、1年生から内野手のレギュラー兼“お笑いメーカー”として活躍。早稲田大学に進学し、先輩と遊び感覚でやっていたお笑いライブが好評を博した。このころから芸能界にあこがれるようになったという。

 就職活動では、個性あふれるキャラクターが面接官の目を引き、たちまち旧あさひ銀行の最終面接へ。「人事の方から“一発かましてよ”と期待され、純白のスーツで行きました。それで見事に採用です」と振り返る。

■あこがれの芸能界へ

 栗橋支店や新宿支店で実績を残すも、個性が思うように生かせない日々に悩み、3年勤めた銀行を退社。一念発起して、あこがれの芸能界を目指す。

 ところが入り方が分からず、就職雑誌で見つけた怪しげな芸能事務所へ。ここで星さんとの運命的な出会いが待っていた。「自分が大のジャイアンツファンなので、“星飛雄馬”が本名と聞いて、これしかない!と思いましたね」。星さんを強引に誘い、2002年にコンビを結成した。

 2年間のフリー活動後、現在の事務所「ケイダッシュステージ」に所属。「爆笑オンエアバトル」(NHK総合)や「エンタの神様」(日本テレビ)にも出演した。

■番組で「東大受験」

 07年からは、ちゃごさんが単独で「豪腕コーチング?」(テレビ東京)の東大受験企画に挑戦。3年目で初めて1次試験を突破したが、2次試験で惜しくも不合格に。「それでも、皆さんからたくさんの応援メールを頂き、一人で頑張ってくれていた相方や、事務所の先輩も勇気づけてくれました。本当にありがたかったですね」と感謝の思いを口にする。

 事務所仲間のお笑いコンビ「オードリー」は、結成から10年で大ブレーク。「日ごろの努力や実力はよく知ってますから、いい道しるべになります。僕らも一層頑張らないと」。夢はジャイアンツの応援番組でメーンキャスターを務めること。「開幕戦の始球式で、相方のボールを受けられたら最高ですね」

◇◇

相方の星飛雄馬さん

 「頭が良くて世渡り上手だと思います。ただ、日本語が下手だったり、ご飯大盛り頼んで大盛分残したり、チャーシューめん頼んでチャーシューを残したりするので、ほんとはバカなんじゃないかと思ってます」

◇◇

 本名・真砂武史(まさご・たけし)1975年4月5日生まれ。さいたま市(旧大宮市)出身。県立浦和高校、早稲田大学商学部卒。旧あさひ銀行を退職後、芸能界入り。2002年3月に星飛雄馬氏とお笑いコンビ「モンキーチャック」を結成。特技は野球。趣味はジャイアンツ。専用ブログ「9回裏2アウト満塁」(http://ameblo.jp/chagomc)。ケイダッシュステージ所属。

 

 

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