プロボクシング丸元ＴＫＯ勝ち　王座奪還へ課題も　

強烈なパンチを繰り出す丸元大成選手＝大阪市中央区、松下ＩＭＰホール

　西相野出身のプロボクシング元東洋太平洋ウエルター級王者、丸元大成選手（３４）＝グリーンツダジム所属＝が９日、大阪市中央区の松下ＩＭＰホールでタイのサンチャイ・シットサイトーン選手（２７）と対戦し、２回ＴＫＯ勝ちを収めた。年内にも控えるタイトル戦に向けた前哨戦と位置づけていたが、１回にダウンを取られるなど、課題も残った。（井川朋宏）

　丸元選手は１９９９年にプロデビュー。２００６年、東洋太平洋王座に就いた。２度目の防衛戦で敗れ、階級をスーパーウエルター級に上げた０８年のタイトル戦もＫＯ負け。復帰後は４連勝し、先月発表の同級日本ランキング１位に上がった。

　序盤から積極的に攻撃する相手に苦戦した。１回に相手の左ストレートがあごに入り、尻もちをついてダウン。「ダメージはなかったが、ムキになった」。以後は激しい撃ち合いとなったが、２回に入ると効果的にボディーを攻め、優勢に試合を進めた。最後は右ボディーを決め、右ストレートでとどめを刺した。

　試合後、「すいません。ホンマに情けない」とファンに謝った丸元選手。早ければ今秋にもタイトル戦が実現するが、「結果には満足だが、内容は想定外」と本石昌也マネジャー（３４）。丸元選手は「きょうは悪い癖が出てしまった。もっともっと精進して、自分を見詰め直したい」と語った。

(2010/05/10 09:00)