宮崎県で感染が拡大している家畜の伝染病「口蹄疫」のウイルスが、今年に入って香港などで発生したウイルスと酷似していることが分かりました。
農林水産省によりますと、宮崎県で発生した口蹄疫ウイルスについて、遺伝子情報の分析をイギリスの研究機関に依頼したところ、宮崎で最初に確認されたウイルスの遺伝子情報が、香港で今年採取されたウイルスと99.2%一致していたことが分かりました。
また、韓国のウイルスとは98.6%、ミャンマーのものとは93%と、アジア地域で発生した口蹄疫ウイルスと高い確率で一致していて、農林水産省では、宮崎の口蹄疫がアジア地域から入った可能性が高まったとみています。
ただ、口蹄疫ウイルスは変異しやすく、遺伝子の解析だけでは感染経路を突き止めるのは困難なため、動物や人、物資の移動なども参考に感染ルートの特定を進めています。(10日14:25)