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【プロ野球】

ラミ 巨人通算9000号

2010年5月10日 紙面から

横浜−巨人 1回表無死一、二塁、左中間に3ランを放ち拳を突き出し本塁へ向かうラミレス=ハードオフ新潟で(佐藤哲紀撮影)

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◆巨人7−5横浜

 見逃せばボール球だった。巨人のラミレスが低めのチェンジアップをすくい上げる。1回無死一、二塁、フルカウントからゾーンを広げて狙い打ちにいく。「併殺を打たせるために低めにくると思った」。打球は風に乗って左中間席の最前列へ。リーグトップに並ぶ12号3ランは、球団通算9000号。巨人の第74代の4番を務める助っ人が千両役者らしく、記念弾を放った。

 「光栄に思う。とても気分がいい。勝利に貢献できた」。ヒーローインタビューでは、日本語で「ミナサマ ホームラン ウチマシタ ウレシイデス」。最後は「ヨロコンデー」と声を張り上げ、右拳を突き上げた。

 愛妻への感謝も忘れない。母の日の一戦に臨む前、14歳上のエリザベス夫人に「何かできるように頑張る」とEメールを送っていた。「米国も(母国の)ベネズエラも特別な日なんだ」。有言実行の一発で、外国人3人目の300号にリーチ。ラミレスが本塁打を放った試合は、昨季からレギュラーシーズン18連勝。圧倒的な存在感が頼もしい。

 今季は36試合で、リーグトップ独走の44打点。小鶴誠(松竹)が持つ日本記録の161打点を上回る175打点ペースだ。打率は2割5分に満たなくても「今年はパワー重視で本塁打を狙っている。暖かくなればアベレージは上がる」。昨季より10グラム重い920グラムのバットを手に、フルスイングを続ける。

 チームは5連勝で貯金は今季最多の12。首位を守ったまま、交流戦に臨む。打線の核は変わらない。「DH好き」を公言するラミレスに、待ち望んだ季節がやってくる。 (永山陽平)

 

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