W杯の日本代表メンバーについて説明する岡田武史監督=杉本康弘撮影
会見後にポーズを取るジュビロの川口(左)と駒野=磐田市
モットーを書いた自筆ボードの前に立つエスパルスの岡崎=静岡市駿河区
日本代表に選ばれ、矢田・神戸市長に代表ユニホームを贈るヴィッセル神戸の大久保=10日午後、神戸市中央区、新井義顕撮影
笑顔で会見するガ大阪の遠藤=韓国・水原市
フロンターレからは4選手がW杯に出場する。左から川島、鄭大世、右から稲本、中村の各選手。中央は武田社長=川崎市男女共同参画センター
(10日、サッカーW杯日本代表23人決定)
記者会見での岡田監督の主なやりとりは次の通り。
――今の率直な気持ちは?
「あとは最高の準備をして、戦いに行くんだというすっきりとした気持ちだ」
――選考基準は?
「いろんな状況を想定して、どういうタイミングでどういう選手が生きるかを考えて決めた。役割がダブらないように選んだ。力のある選手を上から23人選んだというわけではない。川口は、そのリーダーシップや選手から一目置かれているという存在が、どうしても必要だと考えた。本田は、彼が成長したおかげでチームの得点の可能性が非常に大きくなった。得点に絡むプレーを期待している」
――いつ23人を決めた?
「最終的には今朝。朝起きて、もう一度自分に問いかけて、メンバーを見直して、よしこれでいこうと決めた。何人かの候補の間で、どちらにするか非常に悩んだ。誰が上か下かなんて誰にも決められないことだと思うが、最終的には感覚的なもので、よしこれでいこうと決断した」
――どんなサッカーを?
「アグレッシブに、攻守にわたり全員でハードワークするサッカーをしたい。攻撃は、我々の武器であるセットプレーを大事にすることと、相手ゴールに近い位置でボールを取った時の速い攻撃を念頭においている。速攻を使わないと、下がって守られた時にカメルーン、オランダ、デンマークの守備を崩すのは簡単ではない。守備では、カウンターやロングボールへの対処をこの後の3試合でチェックしたい」
――4強という目標を最近口にしていないが。
「目標はまったく変えてない。ただまず1次リーグを突破しなきゃいけない。一番大切なのはカメルーン戦なので、頭はどんどんそっちの方に集中している。日本がまだアウェーのW杯で1勝もしていないことを考えると、初戦で勝ち点を取らないとチームがメンタル的にダウンするんじゃないかという懸念を感じている。オランダは超一流だが、勝ち点を取る可能性はある。それにチャレンジするのが我々の仕事」
――主将は?
「チームキャプテンとゲームキャプテンを分けて置く構想がある。本人に伝えるまで公表は差し控えたい」
――自身2度目のW杯だ。
「前回のリベンジのために臨んでいるわけじゃない。今大会で日本がどうしたら世界で通用していくんだろうということを考えて、常識を疑って勇気を持ってチャレンジしていこうと思っている」