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落ち着いて連勝スタート=琴欧洲、また苦手下す−大相撲夏場所2日目

落ち着いて連勝スタート=琴欧洲、また苦手下す−大相撲夏場所2日目

 右は入らなかったが、琴欧洲は落ち着いていた。中に入ろうとするうるさい安美錦を長い腕で突き放しながらかわし、最後は体を引いてはたき込み。「よく動いている。ひざも曲がっているしね」と満足そうに笑った。
 無難に連勝スタートを切った。安美錦には連敗しており、初日に下した豊ノ島も、先場所まで8勝7敗と苦手な相手。この日は「(作戦など)意識しないように相撲を取った」と言い、ほっとしたのか、表情は最後まで緩みっ放しだった。
 大関昇進後27場所目。初場所を最後に朝青龍がいなくなり、横綱の枠が一つ空いた形。審判として土俵下から見守った師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)は「絶対に(横綱まで)いかせますから」と強い口調で言い切り、武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)も「これで気をよくしていかないと」とハッパを掛けた。
 「最初だけ頑張っても意味はない。15日間やらないとね」と気を引き締める琴欧洲。それでも、嫌な相手に続けて土をつけたことで、何かきっかけをつかんだようだ。自身に言い聞かせるように、「どんな相手でも自分の相撲を取らないといけない」とつぶやいた。(2010/05/10-20:29)


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