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民主党から比例代表で立候補する落語家・桂きん枝(59)が、精力的にあいさつ回りに汗を流している。故・横山ノックさんや西川きよし(63)が大量得票で当選し「お笑い100万票」が存在するといわれる大阪が地盤だが、逮捕歴のあるきん枝が同様の支持を集められるかは未知数。破天荒な芸人らしさを封じて選挙戦に臨む。
出馬が明らかになったのは4月下旬。落語家では兄弟子・桂三枝(66)がうわさされたが、政治に無縁なきん枝とあって、誰もが耳を疑った。
「吉本興業の大崎(洋)社長も最初は『えっ!』って。なかなか公認が決まらなかったけど、社長が小沢(一郎)幹事長に会って下さって、やっと本決まりになった」
昨夏、親交があった同党の萩原仁衆院議員から出馬要請を受けた。
「最初は大阪選挙区でのお誘い。でも、(元参院議員の)西川きよしさんならともかく、自分が(当選ラインの)80万票も取れるかと…。一度お断りしたんですけど、今年に入って比例の話をいただきまして。自民党時代から小沢さんが好きで。あの人はぶれない。言うたことはやってきはったし、党を変えてもそれは変わらない」
落語の世界に入ったころ、親類に大阪市議会議員がいたことで、以前から政治に興味があった。
「選挙のたびに応援しとったんですよ。選挙ってお祭りでもないのに、人と人のつながりで熱気ができる。言葉は悪いけど、楽しそうな気がして。それから、ノックさんやきよしさんの話を聞いたりしてたんですわ」
落語家として順調だったにもかかわらず、吉本興業も上方落語協会も辞めて、退路を断った。
「僕ひとりが休憩しても上方落語は存続します。何かけじめをつけてリスクを負わないと応援してもらえない。きよしさんは毎日のように電話をくれますね。『今日はどこ回った?』『嫌でも金は出ていくから、むやみに使うな』ってね。反対したのは(中田)ボタン。『落選したらどうするんや』って」
不退転の決意でも不安はある。80年代、逮捕など3度の不祥事で師匠から破門された。政治家として資質を疑う声もある。
「無免許運転で逮捕されたんですけど、援助交際って言われてるのは逮捕はされてなくて、簡易裁判所での罰金刑。ホテルについて来たおねえちゃんが17歳と10か月だった。帰りたいって言うから帰したけど、午前0時以降に18歳未満の子と一緒におったことが条例にひっかかった。自分のしでかしたことですから。そういう過去も含めて選んでもらうしかない」
だが、破天荒な生活に明け暮れたのも昔の話。今は、子育て支援へ熱意を込める。還暦間近だが、0歳と5歳の小さな男の子がいる新米パパだ。
「次男が生まれてから、長男の保育園の迎えは僕がやってる。帰って風呂入れてメシ食って、10時になったら一緒に寝てしまう。昔は遊んでばっかりで家なんか帰らへんかったけど、人間変わるもんですなあ」
かつて大阪・北新地で豪遊を続けたが、夜遊びを封印して選挙戦へと向かう。落語のようにオチ(落ち)はゴメンだ。
(2010年5月10日06時02分 スポーツ報知)
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