【食中毒】、ロメインレタスでアウトブレイク!米国では毎年、食中毒で5,000人が死亡?
■食品医薬品局(FDA)は7日、ロメインレタスによる食中毒の問題で感染源はアリゾナ州ユマのレタス農場である可能性が高いことを発表した。FDAによると、オハイオ州、ニューヨーク州、ミシガン州の3州でフレッシュウェイ社のロメインレタスを食べた19人が大腸菌O145と見られる食中毒を発病したという。そのうち12人が入院し、3人が腎不全になっているとしている。フレッシュウェイ社は6日、食品関係の卸やクローガーやジャイアントイーグル等のデリ、サラダバーなど23州で流通していた「フレッシュウェイ(Freshway)」と「インペリアル・シスコ(Imperial Sysco)」ブランドのロメインレタスの自主回収を発表した。
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると、O157大腸菌と同様にO145は有毒大腸菌の一つであり通常の検査では識別されず、ほとんどの研究施設では識別能力がないという。また、国立衛生研究所によると、O145の症状はひどい下痢、血性下痢、発熱であるとしている。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。また、食中毒のアウトブレイク(感染範囲や患者数の規模が拡大する大発生)です。日本人に意外に知られていないことにアメリカの食中毒の多さがあります。ここで質問!アメリカでは毎年、食中毒(腹痛の軽いものから重い症状まで)にかかっている人が何人いると思いますか?この
全米消化器系疾患情報センターのサイトで紹介しているのですが、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると、未診断やレポートされていないものまで含めると毎年、7.600万人!!もの人が食べ物に含まれる病原体による病気にかかっていると推定しています。およそ4人に一人の割合です。で、食中毒による死者は毎年、約5,000人!!!に上るのです。多くの食中毒は牛肉や鶏肉からによるものだそうです。「激しくウェルダン、プリーズ!」
⇒日本では産地や製造日、賞味期限などの偽装表示で大問題となります。食中毒患者を出さなくとも日本では経営者らが逮捕され、比較的大きな企業でさえ経営破たんに至ることもあります。日本人消費者のほうが食に対する意識が高いのです。逆にアメリカ人は日本人ほど賞味期限切れなど細かいことにこだわりません。もし食中毒とか問題となれば、弁護士を使った訴訟で賠償金とるほうに向きますからね(もちろん、全員ではないですが)。それでも毎年の死者が5,000人というのは怖いです。食中毒で亡くなる大半は体の弱いお年寄りとか小さな子供だったりするのでしょう。そうはいっても、気をつけなければなりません。で、お肉の場合はよく焼くとか生肉が触れたまな板を衛生的に保つことで予防できます。食中毒アウトブレイクではお肉についで2番目に多いの葉物野菜のケースでは家で洗っただけでもダメなケースがあるようです。
08年10月2日 -
【原産国表示法】、食品は裸にされてクール(COOL)になる?
⇒さて、今回のロメインレタスのケースでは、回収スピードが速く感染源が早く見つかったようですので、被害は拡大しないと思います。ただ、消費者には食の安全への意識がさらに強くなったのではないでしょうか。調査会社
デロイト社の「2010年食品安全・消費者意識調査(Deloitte’s 2010 Consumer Food Safety Survey)」によると、90%の消費者は食品にまつわる回収が今後、これまでと同じか増加すると答えているとしています。一方で2008年の同調査に比べて、食品の質に心配する消費者は減っているとしています。調査を担当した人によると、この減少は「消費者は自分たちが食べるものを意識的にえり分けているから傾向となっているから、以前よりは心配していない」と分析しています。さらに45%の人が、一昨年から義務付けられた「原産国表示法(COOL:Country-Of-Origin Labeling)」で原産国のラベルを確認をしているとしています。消費者は実際に賢くなっているので、以前のような無駄な心配はしていないということなのでしょう。
食中毒といえば、姉と二人暮らししていた高校生の頃、姉が作ったチャーハンを食べて、気持ち悪くなり吐いて寝込んだことがありました。真夏の常温状態で3日間放置されていたチャーハンをちょっと温めただけでしたから...まぁ、食べたほうも食べたほうですが。
Posted by usretail at 04:12│
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