サッカーW杯:韓国代表候補きょう召集(上)

「鬼トレーナー」の下、南アフリカへの切符懸け恐怖のサバイバル

無線装置で選手の心拍数や移動距離測定

9日、坡州トレーニングセンターでは「動作・心拍数測定システム」設置工事が急ピッチで進められた。サッカー協会関係者の頭上に見える白い装置(点線の中)が受信装置だ。/丁世暎(チョン・セヨン)記者
 サッカー・ワールドカップ(W杯)の代表選手の体力トレーニングを担当するレイモンド・ベルハイエン・フィジカルトレーナー(オランダ)は、選手にとって鬼のような存在だ。2002年の韓日大会と06年のドイツ大会でもトレーナーを務めていたベルハイエン氏は、トレーニングの際、ホイッスルを鳴らしながら選手を体力の限界まで追い詰め、選手を恐怖に陥れていた。そのベルハイエン氏が6月11日に開幕するW杯南アフリカ大会を前に、さらにアップグレードしているようだ。以前はホイッスルだけだったが、今回は「心拍数・位置測定システム」という最先端のコンピューターシステムを導入した。

 W杯代表候補の召集を翌日に控えた9日、京畿道坡州市にある国家代表トレーニングセンター(NFC)では、外国人技術者が急ピッチでシステム設置工事を進めた。練習場の周囲12カ所、高さ4メートルの位置には、縦20センチ、横10センチほどの受信機が取り付けられていた。

 ベルハイエン氏もこの日、NFCで新システムの設置作業を見守りながらトレーニング計画を作成した。選手は新システムの下、再び極限状態に追い込まれることになりそうだ。

選手の動き、心拍数を一度に測定

 今回代表チームが導入する「心拍数・位置測定システム」は、オランダとオーストリアの合弁企業、インモティオ社が開発したものだ。

  選手の位置を追跡する装置で、LPM(区域別位置情報測定)といわれる。選手がV字型の計測器を胸に装着して練習すると、心拍情報と位置情報が計測器から無線で受信機に送られ、各受信機が集計した選手の移動距離と心拍数の変化状況は、メーンコンピューターにリアルタイムで伝送される。

 練習中の選手のスピードや運動量、それに伴う心拍数の変化が即座に分かる仕組みだ。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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