記事入力 : 2010/05/10 08:20:52
金総書記訪中:冷たい反応示す米国
「6カ国協議再開のため努力? 北朝鮮は口先だけでなく行動示せ」
米国務省は7日、金総書記が「関連当事国と共に努力し、6カ国協議再開のための有利な条件作りを希望する」と述べたのに対し、これを行動で示すよう求めた。国務省のフィリップ・クローリー次官補(広報担当、写真)は、金総書記のこの発言に対し「6カ国協議再開のため何を協力するということなのか、よく分からない」と冷たい態度を見せている。そして、「北朝鮮が今すべきことは、言葉で何かを伝えることではない。北朝鮮は国際社会での義務を守り、挑発行為を中止しなければならない。わたしたちの望みは、北朝鮮が自分たちの発言内容を守ること」と批判した。さらに、「(今後の状況は)北朝鮮の行動により左右されるだろう」と明確なメッセージを伝えた。
米国の韓半島専門家の間でも、金総書記の訪中をきっかけに、急激な情勢変化が起きると予測する人物はほとんどない。デービッド・ストローブ元米国務省韓国課長は、メディアとのインタビューで「中朝首脳会談で、金総書記は6カ国協議について、新たなことをほとんど言っていないものとみられる」と分析した。米ヘリテージ財団のブルース・クリンガー研究員も、「金総書記の訪中は6カ国協議復帰への突破口を開けなかった」と評している。
米国は、金総書記の訪中後も、韓半島をめぐる状況が大幅に改善する兆しがないことを受け、従来の「まず韓国海軍哨戒艦『天安』沈没に関する真相を糾明してから、6カ国協議再開論議を行う」という見解を変えない方針だ。そして、「現在の状況では韓米協調のほうが重要」と報告、多角的な協議を強化するとしている。
ワシントン=李河遠(イ・ハウォン)特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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