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「カズ外し」から12年…岡田監督“2度目の決断”

サッカーW杯南アフリカ大会の日本代表選手発表記者会見で質問に答える岡田監督
サッカーW杯南アフリカ大会の日本代表選手発表記者会見で質問に答える岡田監督
Photo By 共同

 【W杯日本代表メンバー発表】最終決断は発表当日の10日朝だった。サッカー日本代表の岡田武史監督は目覚めると、いま一度W杯に臨むメンバー表を見直して心を決めた。けがなどで昨年1月以降、代表を外れているベテランGK川口能活の名もある。勝つために導き出した23人だ。

 前回のW杯代表が発表された2006年5月15日、Jリーグ1部(J1)横浜F・マリノスを率いていた岡田監督は、クラブの駐車場で幼い女の子の声を聞いた。「ジーコなんて大嫌い」。当時のジーコ監督が選んだメンバーに、横浜の主力で代表入りが濃厚だった選手の名はなかった。怒りの交じった声の主はその選手のまな娘だった。

 あらためて監督業の悲哀を思い知らされた気がした。「ああ、おれもまたそうなるんだ…」。23人の選択は、それ以外の選手をふるい落とす作業にほかならない。時に選手だけでなく家族をも傷つける残酷さを伴う。だが、岡田監督は「私心でなく、純粋にチームが勝つために決めたことなら、いつかは伝わるはずだ」と信じている。

 1998年、初のW杯に臨んだ日本を指揮。大会直前にスター選手の「カズ」こと三浦知良を外した。1次リーグ3戦全敗に終わり、その選択は今も物議を醸す。ただ、三浦本人は「あの時は力が落ちていたのは確か。10人監督がいたら5人は僕を連れて行ったかもしれないが、5人は外したかもしれない。それだけの力だった」と恨み節は口にしない。指揮官の信念は届いているのかもしれない。

 12年を経て巡ってきた決断の時。前回の若き指揮官は、カズ落選がチームに与える負の動揺までは読み切れなかった。今回は実力的には下り坂を承知で川口を選んだ。「彼の存在感、若手を引っ張る力を期待している」と、単なる戦力を超えてチームをまとめる存在を求めた。

 熟慮と苦悩の末に選び抜いた23選手。漏れた選手の幼い子が「岡田監督なんて大嫌い」と叫んでいても構わない。「それが嫌なら代表監督なんてできない」。これと信じた精鋭を率い、あと1カ月で自身2度目のW杯が幕を開ける。 日本代表メンバー

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