中国人が選ぶ「世界のタレントベスト500」に登場する日本人週刊文春3月17日(水) 12時 1分配信 / エンターテインメント - エンタメ総合これは何の順位かというと、中国のメディアグループ『天下英才伝媒』が、実に三十九万七千人にアンケートをとった中国人気タレント調査ベスト500である。対象は日中韓仏英米の六カ国の有名人。四月九日にはランクインされたタレントを北京に招き、盛大な授賞式を行うという。このバブリーなプロジェクトには、もちろん目論見がある。 中国人ジャーナリストの周来友氏が説明する。 「スターたちを空港で熱烈に出迎え、キャデラックで五つ星ホテルのスイートまで案内する。それを中継し、世界中に経済発展した中国をPRしたいのです。前夜祭や“低炭素生活公益キャンペーン”も準備されていて、今、世界のスターにオファー中です」 十位以内にはロックバンドのU2や、サルコジ仏大統領夫人で歌手のカーラ・ブルーニが入るが、本当に来るのか、人ごとながら不安である。 興味深いのは、日本人のベスト100だ。安室に続き、宮崎駿、浜崎あゆみ、谷村新司、阿部寛が名を連ね、十位には歌舞伎の坂田藤十郎の名が。安室、浜崎、坂田は中国公演の実績があるからだろう。 しかし、中国公演で人気の「嵐」(三十七位)より、江口洋介や鈴木保奈美が上位なのはなぜか。 「九〇年代に盛んに放映された日本のトレンディドラマの影響です。大袈裟な話が多い中国ドラマに比べて、日劇と呼ばれる日本のドラマが描く世界は憧れの的になり、大流行しました。今でも日本のドラマはDVDで発売されると同時に、海賊版が大量に売られています」(同前) また、歌手の川島愛華、坂本真綾、石原貴雅、奥井雅美など、日本のオジサンにはピンとこない人たちが百位以内に多数入っているのも特徴。 しかし、中国でCDが売れまくっているわけではない。 「中国では違法ダウンロードが当たり前です。版権局の友人に『なぜ取り締まらないのか』と聞くと、『そんなことをして誰が得するんだ』と言い返されました」(ライター) 中国側は「巨大な中国のマーケットに売り込むチャンス」といってスターを呼び込むが、その前に商売ができる国にしてくれないと困るのだが……。 (週刊文春2010年3月25日号「THIS WEEK 国際」より) 【関連記事】 ・ 言い返せない……韓国紙が冷やかす「日本列島の涙」 (週刊文春2010年3月18日号) ・ 芸能十大ニュースに紀香・陣内離婚がなぜ入らないの? (週刊文春2009年12月17日号) ・ 人気、実力ともNo.1 安室のタトゥーが物語る息子との絆 (週刊文春2009年4月23日号) |
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