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【衝撃事件の核心】福岡の女性切断遺体 バラバラにつきまとう“誤算” (2/5ページ)
このニュースのトピックス:ネット犯罪
4月9日には能古島から約9キロの場所にある福岡市中央区の福岡競艇場のコースと海を区切る遮蔽(しゃへい)壁付近で、両腕が入ったゴミ袋が見つかる。
さらに14日と15日には、福岡市中央区那の津の博多港・須崎ふ頭付近で、胴体と頭部が相次いで見つかった。県警は両腕がゴミ袋に入れられていたことや、腰の損傷が少ないことから、犯人が切断遺体を複数のゴミ袋に分けて博多湾に遺棄したとみている。
遺体を刃物で切り離すバラバラ事件は猟奇的なイメージを受けるが、専門家はその手口からどのような犯人像を思い描くのか。
「特殊な遺体の状態から特別な動機があると思われがちだが、被害者の身元を分からなくするためだったり、遺体を隠して事件が発覚しないようにするための隠蔽(いんぺい)の努力だ」
精神科医で、筑波大名誉教授の小田晋氏(犯罪病理学)はこのように動機を指摘。犯人は顔見知りなど身近な人物である可能性が高いと分析する。
事実、東京都渋谷区のマンションで平成18年、外資系金融会社の男性社員=当時(30)=が殺害された事件では、殺害した妻が犯行現場となった自宅から遺体を持ち出す手段として切断していた。
また、東京都江東区のマンションで20年4月、住人の女性会社員=当時(23)=が殺害された事件では、2部屋隣に住む男が乱暴目的で自室に連れ込んで監禁した後、女性を捜索する警察官の目を欺くために遺体を細かくバラバラに切断して、トイレから流すなどしていた。
「遺体を放置しておくと困る。とにかく隠したい。隠したいけど、遺体がこのままだと見つかりやすい。なら切断してしまおう」
警視庁の捜査幹部はバラバラ事件に走る犯人の心理をこう表現する。だが、その手口には一つの誤算がつきまとう。
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