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働き盛りの近視怖い パソコンなど悪影響 深刻な視力障害注意 (1/3ページ)

2010.5.10 07:48
このニュースのトピックス病気・医療
視野検査。視力検査だけでは分からない病気を早期に見つけることが大切だ=東京都文京区の東京医科歯科大学(草下健夫撮影)視野検査。視力検査だけでは分からない病気を早期に見つけることが大切だ=東京都文京区の東京医科歯科大学(草下健夫撮影)

 パソコンや携帯電子機器が家庭や職場に普及し、目の健康が心配な現代の生活。特に強度近視は働き盛りに多く、しかも引き起こされる病気が早くから深刻な視力障害につながる。ところが、回復不可能なほど悪化してから受診するケースも多いとされ、専門家は「たかが近視と油断せず、自覚症状があったら早く検査を」と警告する。(草下健夫)

 ≪失明の第2の原因≫

 近視は多くの場合、「眼軸長」と呼ばれる眼球の奥行きが異常に延び、像が網膜より手前で結んでピンボケになる。強度近視では、この眼軸長が正視(像が正しく網膜に結ぶ)より3・5ミリ以上長いことが推定されている。全国で40歳以上の人口約6700万人のうち、360万人ほどが強度近視とみられている。

 東京医科歯科大学の大野京子准教授(眼科学)は「強度近視は遺伝的要因が大きいが、そこに携帯ゲームやパソコンなどの増加をはじめ、環境要因が加わっている。ハワイの日系人に近視が少ないことも、遺伝だけではないことを示唆している」と説明する。強度近視は、国内では緑内障に次いで2番目の失明の原因といわれている。

 強度近視の特徴として、大野准教授は「40〜50代に多く、両目に起こりやすい」と、働き盛りの世代に注意を促す。しかも「黄斑(おうはん)部という網膜の中心部分が障害されやすいため、早期から高度な視力障害が起こりやすい」。

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視野検査。視力検査だけでは分からない病気を早期に見つけることが大切だ=東京都文京区の東京医科歯科大学(草下健夫撮影)
近視性網膜脈絡膜萎縮の例。20年間で眼底全体が真っ白になり、矯正視力は0.5(左)から0.1に悪化した(大野准教授提供)

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