「似て非なる」日韓の作法
2008年05月03日 16:13
日本と韓国の文化が「似て非なる」ことは言うまでもない。
日本人が驚く最たるものは、食事の際、「クチャクチャ」と音をたてて食べる韓国の作法である。日本人にとっては100年の恋も冷めそうだが、「おいしい」という謝意を込め、わざと音を出すのだとか。逆に韓国人には、日本人が食事中に手をあてて口元を隠す動作が不思議なのだという。
そうした差異を絶妙に表現するのは、吉井慎一さん(31)と高須賀浩司さん(34)のお笑いコンビ「チング」。2003年の結成以降、拠点の福岡市から韓国に遠征しては笑いの渦をつくり出した。無給状態でソウルの学生街に下宿して、韓国語も習得した苦労人2人だ。
昨秋からは東京で、韓国通コラムニストの八田靖史さんとトークライブを重ねている。その第1回ソウル公演を今月13日、ソウル市光化門の国際交流基金ソウル日本文化センターで開きます、とメールが届いた。入場無料(130席)で開演は午後6時だが、開場の同5時には足を運んだ方がいい。どこから聞き付けるのか韓国人ファンが多く、前回は立ち見客があふれ、私も立ったまま笑いこけた。笑いに国境がないのは真実か。
=2008/05/03付 西日本新聞朝刊=