北海道中央バス(小樽市)は、定期観光バスに新たに「多言語案内システム」を搭載した小樽市周遊路線の運行を始めた。車内に英語、中国語、韓国語の3カ国語の音声案内を入れ、中国人を中心とした外国人観光客の集客を狙う。
新たに導入するのはJR札幌駅を起点とし、小樽運河や小樽天狗山などをまわる約8時間のコース。バスの外観は赤色を基調として目立たせ、道内外の観光客へのPRを兼ねた。日本人ガイドも同乗させ、国内の観光客に対してもきめこまやかに対応する。予約があれば1人でも運行する。
同社の多言語搭載システムは昨年度までは札幌市内だけだったが、6月からは小樽市周遊路線のほか美瑛町や富良野市などを周遊するコースも運行する。同社は「国内はもとより、東アジアからの個人客の受け皿となりたい」と話している。問い合わせは同社(011・231・0500)へ。【今井美津子】
毎日新聞 2010年5月10日 地方版