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長嶋氏もエール!中畑清氏 要請受け出馬へ

元巨人内野手の中畑清氏、杉村太蔵元衆院議員
元巨人内野手の中畑清氏、杉村太蔵元衆院議員
Photo By 共同

 4月に結党した新党「たちあがれ日本」が7月の参院選に、元巨人の中畑清氏(56=スポニチ本紙評論家)に出馬を要請したことが9日、分かった。中畑氏はこれを認め、前向きに検討していることを明らかにした。恩師の長嶋茂雄巨人終身名誉監督(74)からも「頑張れ」と背中を押されており、受諾は確実。11日にも正式に出馬を表明する。

 中畑氏はこの日、都内の自宅前で取材に応じ、「(政界は)自分の知らない世界。私に何ができるのか。いろいろな人に相談しながら前向きに考えている」と語った。

 比例代表による出馬を打診されたのは先月下旬。真っ先に長嶋氏に相談した。平沼赳夫代表、与謝野馨共同代表からの熱心な誘いを報告すると「これほどまで望まれることは人生に何度もあることじゃない。頑張ってみたらどうだ」と背中を押されたという。恩師である駒大時代の監督、太田誠氏からも「野球界から世の中を変えられるのはおまえしかいないと思っていた」と言われた。

 球界きっての人気者。過去にも複数の政党から国政選挙出馬を打診されたが、いずれも辞退。「野球に育てられた人間。野球界に恩返ししたい」という一念からだ。だが、56歳という年齢になった今、目の前には政治不信が充満し、活力を失った日本の現状がある。

 「このまま行けば日本という国も野球界も先細りになってしまう。政治の道に進めば、野球は志半ばということになるかもしれないが、逆に球界の役に立てるかもしれない」

 「たちあがれ日本」という新党にも「少数精鋭で、それぞれ素晴らしい頭脳と豊富な経験を持たれた方ばかり」と好感を抱いている。出馬は確実視されるが、最後の一歩はあくまでも慎重だ。「お引き受けするとなれば、命懸けでやるしかない。お国のために何ができるか。しっかり見極めて結論を出したい」と話した。

 一方、与謝野氏はこの日、都内で記者団に自身が打診したことを明かし「人柄、行動力、快活さを買った。物事をはっきり言い、自分の意見を持っている」と評価。「選挙は政策だけでなく国民の共感を呼ぶことも必要。中畑さんにはその共感を得る人柄と信頼感がある」と、無党派層の獲得に向けて期待を寄せた。11日に直接会って回答を得る予定だ。

 ◆中畑 清(なかはた・きよし)1954年(昭29)1月6日、福島県生まれの56歳。安積商(現帝京安積)から駒大に進み、76年ドラフト3位で巨人入団。通算成績は1248試合で打率・290、171本塁打、621打点。オールスター出場6回。85年には労組・日本プロ野球選手会の初代会長に就任した。89年現役引退。04年アテネ五輪ではヘッド兼打撃コーチを務め、病に倒れた長嶋監督の代行として指揮を執り銅メダル獲得。現役時代の口癖は「絶好調」、愛称は「ヤッターマン」。

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