47NEWS > 
  •  ニュース詳細
  • 【口蹄疫】 宮崎県の養豚場からのメール報告

    宮崎県の畜産農家を襲っている口蹄疫の惨状を、養豚場の現場から47NEWSに伝えるメール報告が2010年5月9日届きました。以下はその全文です。(47NEWS)

    ------------------

    私は、宮崎県児湯郡川南町川南で父が経営する養豚場を手伝いをしています。
    今、川南では口蹄疫が発生し蔓延している状況です。日々、知り合いの農場、近所の農場と口蹄疫が発生しています。
    そして、5/7の早朝に母豚の様子がおかしいのでもしやと思い、口の周りを見てみると口蹄疫の症状と酷似した症状がでており、当日に家畜保健所に連絡、そして験体を採取、翌日に口蹄疫と断定されました。
    宮崎県のホームページで発表されました、44例目の農場が私の父が経営する養豚場です。
    口蹄疫1例目発生から、神経をとがらせて、消毒の徹底、そして外部からの人の出入り、また買い物などを極力控えて、家の敷地内にはいる前にはかならず車両は消毒して、人も消毒薬が目に入らないように息を止めて消毒していましたが、それでも、防げませんでした。
    父は、「口蹄疫が出たショックより、すこし楽になった、、、」と今まで全神経をとがらせて消毒をしてきた苦労から解放される事に悲しみの顔をしながらポツリと言いました。

    なぜ、ここまで拡大しなくてはいけなかったのでしょうか?対策は十分だったのでしょうか?ニュースや新聞を見ても、県の対策は完璧であり、国際的にも間違った手法ではないと報道されています。
    そうなると、国際的にここまで感染が拡大して農家やそれに携わる人や企業に多大な被害を被るのが正しい手法なのでしょうか?

    そして、今日5/9未だに殺処分の日程や埋設す場所もなにも聞いてこない連絡もない役所の口蹄疫対策本部に、父が連絡を入れたところそのずさんな対応に驚愕しました。

    父「 いつ殺処分にこられるのでしょうか?」

    対策本部担当者「 明後日には、、、 」

    父「 そんなに遅くにこられては、まだ口蹄疫が発症していない農家に被害が及ぶじゃないですか、ウィルスはいまでも飛散しているんですよ?」

    対策本部担当者 「その、ウィルスを出さないようにするのは、その農場の責任だ」

    父「うちでは、ウィルスが入らないように最善の努力はした、それでも入ったということは飛散しないように消毒をしてもウィルスは飛散すると言うことでしょう? 夜には私どもだって寝ます。その間にもウィルスは飛散してるでしょ?」

    対策部担当者 「そうですね、、、、、、」

    こんな状態です、法的に殺処分を定められている非常に感染力が強いウィルスなのにも関わらず、未だに殺処分されない現状。
    これはもはや、意図的にウィルスを拡大させてると思わざるえないのではないでしょうか?

    また、5/1に経済連原種豚センター川南市場で、口蹄疫が発生しました。
    これは豚感染2例目ではなかったでしょうか?
    殺処分は5/1から処分開始されて、当日もしくは5/2には完了して、埋設されているはずでしたが、しかし実態は5/8に、はじめて埋め戻しをしていました、殺処分されてから5/8まで、埋設場所に穴を掘り、そこに殺処分された豚などを放置し腐敗がした状態で埋設したのです。

    そして、そこの場長が言った言葉が「早く埋めてくれ、ウィルスがいるから」と、、、、
    なぜ、すぐに埋設せずに5~6日間も放置したのでしょうか?
    その間、GWでも堪能していたのでしょうか?

    最後にもう一度、この状況ではまるで、県もしくは国単位で、川南の畜産を意図的に潰してるとしか思えません。
    どうか、このことを報道して、二度とこのようなことが無いようにして欲しいと願うばかりです。

    2010年05月09日   【47NEWS】