小沢氏と連合に微妙な距離…始動遅れる地方行脚
2010年5月9日(日)14時48分配信 読売新聞
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参院選に向けた民主党の小沢幹事長と連合幹部による地方行脚の始動が遅れている。
小沢氏が検察審査会から「起訴相当」議決を受けた政治とカネの問題や小沢氏が主導した「2人区に2人擁立」戦略が、微妙な距離感を生んでいるようだ。
小沢氏は7日の記者会見で、連合との地方行脚について「1人区の新人のところや、連合はじめ、皆さんも協力して頑張ろうという地域を最初に歩きたい」と述べ、連合との関係が良好な選挙区から、近くスタートさせる考えを示した。
小沢氏は、2007年参院選で党の地方組織の弱さを補うため、連合を重視。当時の高木剛会長や古賀伸明事務局長(現会長)とともに全国を回り、蜜月をアピールした。今回も、両者で地方行脚することは確認しており、日程調整も進めているという。
しかし、今回は民主党本部主導で2人目の候補者を擁立した静岡選挙区で、連合静岡会長が公然と小沢氏を批判するなど、小沢氏への反発がくすぶる。古賀氏も、民主党と連合の協力関係定着を理由に「的を絞った方がいい」との考えを示しており、地方行脚は限定的なものとなる見通しだ。