切り抜き詳細
- 発行日時
- 2010-5-5 16:03
- 見出し
- 日本軍「慰安婦」問題の立法解決を!
- 記事詳細
-
今日、大阪・梅田の陸橋の上で、日本軍「慰安婦」被害女性と共に歩む大阪・神戸・阪神連絡会が、いつもは夜ですが、休日ということもあり正午から1時間、立法解決を求める「緊急120万署名」の訴えとビラまき行動「水曜デモ」を行いました。この日の署名は、70筆が集められたようです。
この日撒かれたビラから、
―― 「服を脱がないからと言って殴り、髪の毛をつかんでひっぱられ、周りの固いもの全てで殴られ、気絶したあとにいつ意識が戻ったかわからない。逃げる場所もなく出て行く力もない。これを行った人に『間違ったことをした』と言ってほしい。そのことを聞くことで心が落ち着く」 ・・・・戦後65年がたちました。
昨年の政権交代で、日本はおきざりにしてきたアジアの被害者に対する戦後補償問題を解決するチャンスを得ました。特に日本軍「慰安婦」問題について、民主党、社民党は野党時代から「戦時性的強制被害者問題解決促進法」を8回にわたって国会に提出してきました。新政権はこの問題をこれ以上先延ばしすることなく、1日も早く法律を作って、高齢の被害者に謝罪と償いを届けるべきです。この問題を次の世代に持ち越すことなく、被害者の方が生存しておられる間に解決するよう求めます。
戦時において、想像を絶する苦痛を受けた被害者の多くはすでに亡くなっています。韓国だけでも234人の方が名のり出られましたが、現在生存者は85名です。今年に入って4名が亡くなられました。どれほど無念な想いで亡くなられたでしょうか。残された時間はありません。 ――
この訴えの行動に、大阪府警は、開始直後にあっというまに何の法的な根拠もなく右写真のように歩行者と分断し、取り囲み、「やめろ!」と言い続けたのです。しかも、歩道橋の全ての登り口で「歩道橋の上は、混乱していますので避けてください」と大声で通行人に呼び掛け近づかないようにしていたのです。こんなことが許されるでしょうか。
この日は、関西一帯から駆けつけた支援の人を含め、100人以上で行動が行われたため、警察は手を出せなかったものの、カマボコが6台も出され、私服警官が100人近くも取り囲み、歩道橋の下には機動隊が待機するというものものしさです。しかも、このものものしい警備の理由が「在特会」(在日特権を許さない市民の会)をはじめとした人びとによる、こうした日本軍「慰安婦」問題の立法解決を求める行動をはじめとしたことへの、おぞましい襲撃、暴行です。世の中が一向に良くならない、格差と貧困、失業の問題が吹き荒れる中で、ヨーロッパの「ネオナチ」に似た排外主義の嵐が、日本でも吹き荒れ始めたのです。それに大阪府警が、警備に名を借りて手を貸そうとしているのです。到底許せません。
この100年ちかくの、日本によるアジアへの侵略と殺戮、略奪の歴史、その戦争責任とアジアの人々への謝罪と賠償問題に向き合うことなく、開き直り、今また排外主義の嵐を、暴力によって起こそうなどという「在特会」をはじめとした動きを到底許すことはできません。
今、「排外主義を許さない 5・30関西集会」(5月30日午後2時 大阪・扇町公園)が呼び掛けられています。集まって、声を上げようではありませんか。