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"エキナカ"誕生の真実~駅の常識を変えろ!若き社員たちの革命~『ルビコンの決断』

人生を賭け、会社の存続を賭け、新しい時代を切り開いていった人たちの "決断"をドラマチックに描き、見ている人たちに勇気を与えていく新しい報道番組。
これまで、カメラで撮影することの出来なかった経済の裏側を、徹底したペン取材によって浮き彫りにし、事実に基づいたドキュメンタリードラマとして描いて行きます。
番組はドキュメンタリードラマの部分とスタジオトークで構成されます。

【出演者】
メインナビゲーター:木村佳乃
キャスター:大浜平太郎
【ドラマ部分】
田中律子、鶴田忍、石垣佑磨

【内容】
2005年3月、大宮駅に"エキナカ"施設第一号「エキュート大宮」が誕生。それまでの駅の中は「キオスク」や「立ち食いそば」などが一般的だったのに対し、人気のスイーツ店や惣菜店などが入りイメージが一新された。 これは平均年齢30歳の若き社員達が成し遂げた前代未聞のプロジェクトだった。その知られざる全貌をドラマ化する。またスタジオでは池上彰氏が「デパ地下との違い」や「快進撃の秘密」などについて詳しく解説する。

移動手段として欠かすことのできない鉄道。人は電車に乗るために駅へと向かい、目的の場所につけば駅を出ていく。つまり、「駅は通過する場所」、というのが常識だった。ところが5年前、その常識が変わった。
JR品川駅。1日65万人が乗り降りする巨大なターミナル駅だ。改札を入り、ホームへ向かう途中、そこにはきらびやかな空間が。「エキナカ」である。これこそが「通過する場所」から「人の集まる場所」へと駅の常識を変えた施設なのだ。
開放感と高級感のある吹き抜け。その周囲に、人気のスイーツ店や、種類豊富な惣菜店、さらには、ゆったりとくつろげる飲食スペースなど。「エキナカ」ならではの店が数多く並んでいる。オープンから4年以上たっても、相変わらずのにぎわいをみせている。
2010年3月28日には東京駅にも新たな「エキナカ」がオープン。JR東日本が手がける「エキナカ」はこれで、5つとなり、なお拡大中だ。
今や「エキナカ」という言葉は一般的となり、広辞苑に記されるまでになった。その「エキナカ」施設の開発第一弾となったのが、埼玉県のJR大宮駅。駅のホームからエスカレーターを上がる、そこには「エキナカ」が...。駅の常識を変えたこの一大プロジェクト。実は平均年齢30歳の若者たちが成し遂げたのだった。
メンバーが直面したのは、旧態依然とした企業風土。幾つもの難題が立ちはだかった。しかし、メンバー達は駅の常識を変えようと、全く新しい発想で挑戦してゆく。現在も拡大が続く「エキナカ」。その快進撃の原点とは?

今から9年前の2001年。少子高齢化などの影響で、鉄道の利用客は減少を続けていた。そのため、JR東日本の社内では、危機感を募らせていた。JR東日本・取締役の新井良亮(鶴田忍)は、新しいものを生み出すためには、これまでにない発想が必要だと考えた。
そこで若手社員3人を集めて、JR大宮駅にエレベーターを新設することできる空きスペースにどんな商業スペースを作ればいいのか、研究するよう指示したのだ。プロジェクトリーダーは鎌田由美子(田中律子)、当時35歳。JR民営化後の文系女子一期生として入社し、その後、百貨店に出向するなど流通現場を学んできた。その経験を買われリーダー役を任されたのだ。
まずは大宮駅の視察を始めた。鎌田たちは、乗降客が、どこへ向かい、どんな行動をするのか、そして、どんな買い物をしているのかなどをつぶさに観察した。3人は始発から終電まで、3日間ずっと観察を続けた。様々なリサーチをした結果、鎌田は女性客を中心に、20代から30代の働く人たちをターゲットにして商業施設を作ろうと考えたのだった。
早速、企画書にまとめ、上司の新井に提出した。しかし、役員たちからは反発の声が上がる。それでも、社長の「やらせてみよう」という一言で、プロジェクトはスタート。鎌田は関連子会社から公募でスタッフを集めることを決める。
公募には96人の応募があり、うち10人を採用。平均年齢30歳の熱意溢れるスタッフ達だった。しかし、当時は駅と言えば「立ち食いそば」や「売店」のイメージ。通路も暗く、あまりいいイメージではなかった。そのため「エキナカ」に店を誘致することは簡単ではなかったのだ。メンバーにとって地獄の日々が待ち構えることになる...。

【放送】
5月6日(木)22:00~22:54
(テレビ東京系列・一部地域を除く)

最終更新 2010/05/06 20:59


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