兵庫で肉牛切り付けられ死ぬ　伊藤ハム牛舎、８月も被害

　１１日午前８時ごろ、伊藤ハムが牛の飼育を委託する兵庫県三田市末の牛舎で、男性飼育員（５７）が肉牛４頭の足首などに刃物で切り付けられたような傷を見つけ１１０番した。うち１頭は死んだ。三田署は器物損壊の疑いで調べている。

　この牛舎では８月２７日にも肉牛１１頭の頭部が刃物で傷つけられた事件があった。同署は手口が似ていることから、同一犯の可能性もあるとみて調べている。

　三田署によると、４頭はいずれも雄で１歳半の和牛。１頭は腹部を約３０センチ、ほかの３頭はそれぞれ後ろ足の足首付近を約１０センチ切られた。死んだのは足首付近を切られた牛。飼育員が餌をやるために牛舎に入って気付いた。１０日午後７時半ごろ見回りをしたときは異常がなかった。

　牛舎は２棟あり、計約１２０頭を飼育。誰でも入れる状態だったという。