土俵祭を見学した貴乃花親方(右上)と力士たち
「大相撲夏場所」(9日初日、両国国技館)
大相撲の貴乃花親方(37)=貴乃花=が8日、所長を務める相撲教習所に通う新弟子ら約80人に、両国国技館での土俵祭りを見学させた。土俵祭りは土俵の安全、五穀豊穣を祈る儀式で、年6回各場所の初日前日に開かれる。新弟子にその意義を教えるために教習所の親方衆が話し合って見学が実現した。
角界では初めての試みで、田子ノ浦部屋、錦戸部屋からは新弟子ではない力士も自主参加した。貴乃花親方は「厳粛な世界を見てもらって良かった。厳粛さを感じ取ってくれれば。横綱、大関もいてくれれば、堂々たるものになる」と番付が上の力士にも見学を求めた。今後は「ほかのスポーツも見せたい」と社会科見学も検討中だという。
土俵祭りは約30分間行われた。新弟子らも熱心に勉強しているかと思いきや、中には居眠りしている力士も。相撲文化の浸透にはもう少し時間がかかるかもしれない。
(2010年5月8日)