遼“５４歳ハツラツ郷”から刺激…男子ゴルフ

９番、３打目をピンそばに寄せた郷ひろみとハイタッチする石川遼（左）

　男子ゴルフのイベント「ザ・レジェンド・チャリティプロアマ」第１ラウンドが８日、千葉・佐倉市の麻倉ＧＣで行われた。石川遼（１８）＝パナソニック＝は歌手の郷ひろみ（５４）と同組。郷の“若さ”に刺激を受け、生涯レギュラーツアー参戦の計画を披露した。先週の「中日クラウンズ」最終日には世界最少「５８」を出したが、この日は３オーバー７５で３１位と、プロの中ではブービーとなった。

　ハツラツとした郷の姿が、石川にはまぶしく映った。住む世界は違えど共に１５歳から活躍するスーパースターのオーラに「年を感じさせず格好良かった」と、感銘。「細く見えるけど、すごいトレーニングしている体。心の年齢も若いですね」。５４歳になりながらコースをさっそうと歩く姿勢や、さりげなくファンに応える行動に刺激を受けた。

　その上で自分の４０年後については「５８歳はレギュラーツアーで戦っていたい。ジャンボさんのように飛距離にこだわる若々しいゴルフをしていたい」と、生涯レギュラーツアー参戦を考えている夢を口にした。「それにはいい体を保ちたい」。現在、１８歳で７勝。永久シード獲得の２５勝も十分狙えるだけに可能な目標だ。

　この日は２バーディー、１ボギー、２ダブルボギーと、最下位・青木功と２打差の３１位と不本意な内容。だが、大会実行委員でプロ野球ソフトバンクの王貞治会長（６９）からは「常に進化していてアメリカで優勝するって夢が現実になりそうなプレーを見せている」と、太鼓判を押された。何年たっても石川がゴルフ界を引っ張っていく。