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孔雀がTVカメラに驚きケージ飛び出す

 千葉県八千代警察署が、拾得物として捕獲、保管していたクジャクが、テレビカメラの取材後、ケージから逃げ出すハプニングが8日、起きた。クジャクは6日に八千代市内の住宅の庭先で捕獲され、優雅な珍客として同署で保管していた。テレビカメラの取材にびっくりしたのか、突然暴れ出し、その瞬間にケージの扉が開き、飛び去ってしまったという。同署では捜索を始め、クジャクの捕獲に奔走したが、見失った。

 クジャクが逃げ出すハプニングは、午後2時40分ごろ、報道カメラが取材のため非常階段下に置いてあったケージを動かし、日の当たる場所に移して撮影をしていた時に起きた。暴れた瞬間、内側からフックを掛けていただけの扉は勢いよく開いてしまった。

 飛び出たクジャクは、6日午前11時45分ごろ八千代市内の女性から「クジャクが庭にいて、追い払っても逃げない」と通報があり、駆けつけた署員が捕まえたもの。体長約90センチの雄とみられ、同署では拾得物として保管、3カ月以内に持ち主が現れれば返却するとしていた。キャベツや鳥のえさを与え、署員が面倒を見ていた。

 ところが、扉が開いてしまったため、クジャクは、“羽を伸ばし”に街へ。

 同署では、直径約50センチの網と約2メートル四方のネットも持参し、約10人態勢で緊急捜索を開始。午後3時過ぎ、同署向かいにあるマンションの裏庭で発見したが、間一髪逃げ出してしまったという。危険を察知したクジャクは、今度はアパートの屋根に移動。同署では屋根に上ろうと脚立を用意したが、その動きを見ていたのか、次は風見鶏のように民家の屋根にとどまってしまった。

 署員はクジャクの気を引こうと、手をたたいたり、口笛を吹いたり、笛まで鳴らしていたが、いっこうに下りてくる気配がない。あせる署員を尻目に、クジャクは午後4時54分、民家の屋根から飛び立ち、さらに西の方角へ飛び去った。

 結局この日は「飛んだ1日」となってしまい、午後5時30分に捜索を打ち切った。クジャクは飼われていた場所から逃げ出したり、捨てられたりした可能性がある。

 近所で農家を営む男性(51)は「以前は、うちでもクジャクを飼っていた。春はサカリの時期でもあり、雌を探して飛び回るのでは」と話した。捕まえようとすると向かって来ることもあるので気をつけた方がいいという。

 近所には野生動物も多いため、クジャクを入れていたケージや捕獲用のネットはいずれも同署の備品だが、「クジャクの拾得物は過去に記憶がない」。同署では、今後住民からの目撃情報や持ち主が名乗り出るのを待つという。【荒木俊晴】

 [2010年5月9日8時48分 紙面から]


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