口蹄疫 畜産農家が苦境/「補償を」 紙氏に要望次々 宮崎

（写真）内野宮正英町長（左）から状況を聞き取る（正面左から）紙智子参院議員、ばば洋光候補、前屋敷恵美県議＝27日、宮崎県川南町

　日本共産党の紙智子参院議員（党農林・漁民局長）は２７日宮崎県入りし、児湯地域で発生している家畜伝染病「口蹄（こうてい）疫」の問題について、県畜産協会や関係自治体と懇談しました。どこでも、補償対象の拡大や殺処分後の埋却への助成など、実態に合った補償を求める切実な声が寄せられました。ばば洋光参院選挙区予定候補、前屋敷恵美県議らが同行しました。

　県畜産協会では、廉谷展良常務理事らが応対。川南町では内野宮正英町長、都農町では河野正和町長とそれぞれ懇談しました。

　いずれの懇談でも、病気の発生で、県内の家畜セリ市やイベントが多数中止され、関連業者への影響もあること、移動制限などのために飼料代がかさみ、出荷時期が間延びすると商品価値が落ちるなど、畜産農家の抱える状況などが報告されました。

　飼料高騰や牛の価格下落などで弱っている農家の経営を考慮し、「返却義務のない補償｣や｢柔軟な対応が可能な予算」を緊急かつ速やかに実施するよう要望が出ました。

　紙議員は、対策に尽力する首長や職員をねぎらい、「さっそく明日（農水）副大臣へ申し入れます」と応えました。