勝間和代のブログ記事は捏造？　2ちゃんねるはIPの開示に積極的ではない

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　BSジャパンの番組『デキビジ』で行われた勝間和代と西村ひろゆきの対談。この対談後に勝間氏が自身のブログにて「2chはIPの開示に積極的であるというひろゆきさんの注目発言について」という記事を公開した。

　はて、Youtubeにアップされている動画にそのような発言があった覚えがない。あれは編集されたものなので、その部分は切られてしまっていたのだろうか？

　だとしたら残念だが、じつは違っていた。セキュリティ研究者の高木浩光氏がYoutubeにアップされていない部分のやり取りを書き起こしているのだが、そこには一切「2chはIPの開示に積極的である」などとは書かれていないのだ。

　むしろひろゆき氏は勝間氏の「（誹謗中傷を防止するために）積極的にIPアドレスを開示するとか」という発言に対して、「（IPの開示は）積極的にやる必要ないと思いますけど」と答えている。どこをどう解釈したらこれが「2chはIPの開示に積極的である」となるのだろうか？

　2ちゃんねるは匿名掲示板と思われがちだが、完全な匿名ではなく各投稿者のIPアドレスを記録しており、犯罪予告などの刑事事件が起きた際はこれを開示している。このことは少しでも2ちゃんねるの誹謗中傷を調べたことがある人ならすぐに分かることだが、勝間氏は知らなかったようだ。

　勝間氏は同ブログにて「ひろゆきさんとの対談について、心から非礼をおわび申し上げます」との記事を公開し、ひろゆき氏に対して「だめだこりゃ」「見下している」などと発言したことをお詫びしているが、事実と異なることをあたかも「自分が引き出しました」と吹聴している部分も訂正してはどうだろうか。

(篠原 修司)

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