ニュースGoogleがレーベル提訴、「リンクは違法コピーを助長しない」と主張Googleがインディーズレーベルを相手取って訴訟を起こし、ネット上の違法コピーにリンクをはるのは著作権侵害ではないと主張している。(ロイター)2010年05月07日 15時47分 更新
ダウンロードサイトRapidshare上にある著作権侵害コンテンツにリンクすることは、楽曲の違法コピーを助長していることにはならない――Googleがカリフォルニアの裁判所に、このような宣言的判決を求めるという異例の措置に出た。 昨年、ブルース専門の小規模レーベルBlue Destiny RecordsがGoogle、Microsoft、Rapidshareをフロリダで提訴した。Rapidshareが「著作物の違法コピーの配信センター」を運営しており、GoogleとMicrosoftのBingが同社を支援していると申し立てた。ユーザーが単純な検索でファイルホスティングサイトの違法コピーを簡単に発見できるというのが同レーベルの主張だった。 だが3月後半に、Blue Destinyは自主的に訴訟を取り下げた。Googleはその後同レーベルに対し、著作権侵害の申し立てを追及する権利を放棄するよう求めた。同レーベルはそれを拒否し、再度訴訟を起こす選択肢を維持しているという。 そこでGoogleは、法廷闘争に出ることにした。同社は96ページの訴状をカリフォルニアの地裁に提出し、同社がBlue Destinyの著作権を侵害していないという宣言的判決を下すよう求めた。 Googleは今回の件で、いささかごう慢さを見せている。訴訟に出ることで、検索エンジンが著作権侵害を助長しているかどうかをめぐる避けられない争いで、自身よりもずっと小さな企業に戦いを仕掛けている。さらに同社はフロリダの裁判所よりも有利な管轄を選んでいる。第9巡回区はアダルトエンターテインメント企業Perfect 10との同様の訴訟で、Googleに有利な判断を下している。Perfect 10は、Googleが著作権付き写真をインデックス化するのは権利侵害だと主張していた。 Blue Destinyの訴訟が審理に至れば、その判決はGoogleだけでなく著作権保有者にも大きな影響を及ぼす可能性がある。Googleが勝てば、同社が著作権に対して法的責任を負う可能性はかなり低まるだろう。 関連記事
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